「天ぷら(てんぷら)」 の由来
避けて通ってきたはずが、ついにこの言葉の由来を調べることになりました。
「てんぷら」
自分の中でありきたりな感想と知識を持っていたので、やる必要なし、いやすでにやっていたかもと検索してみると「おでん」の時にちょっと触れただけで、まだ書いていなかったことが判明しました。
たくさんの由来を調べるうちに、既出かどうかわからなくなるんです。
老いとは困ったものですね。愚痴はさておき・・
■「てんぷら」の由来
「てんぷら」は実は西洋から来た料理。これは有名ではないでしょうか。
室町時代に入ってきた南蛮料理がルーツと言われているようです。
当初は、海外から九州・沖縄方面に入ってきた油料理の総称であったと考えられます。
その語源は「調理」を意味するという意味のポルトガル語の「tempero」からきているとか、キリスト教の宗教用語で四旬節のことを「クアトロ・テンプラシ」と言い、その日にはキリストの受難をしのび、節食したり肉を食べず「魚のフライ」を食べる習慣があったことからその用語から転じて魚の揚げ物料理のことを「てんぷら」と呼ぶようになったといった説、またそれに関係してスペイン語やイタリア語で獣肉を食べない「天上の日」のことを「templo」と呼ぶからなど、諸説あるようです。
漢字の「天麩羅」については、天竺から「天」、小麦粉に関係のある「麩」、うすい衣を意味する「羅」という意味から江戸時代の戯作者である、「山東京伝」が考えたものとされているようです。(ちなみに天婦羅の漢字は当て字を変えただけと思われる)
田舎では、刺身に酒に天ぷらってのが葬式や祭りの定番。
両極端な二つですが、つまり最高のおもてなし料理ってことなのでしょう。
でも近年見られるのは、数時間前に揚げたようなべっとりした天ぷらに大量生産の二級酒。
刺身にいたっては赤身ばかりで温いといった具合。
最高のおもてなしのはずが、最低の品質では聞いて呆れますね。
そんな時代に育ったからか、東京で天ぷら屋に入ったときにはえらく驚いたものです。
えびとか白身魚とかあなごとか舞茸はわかるけど、あのなすに至るまで(庶民派のネタばかりですみません)単品で注文してカウンターの目の前の席で衣をつけて揚げて一品ずつ目の前に運ばれてくるのです。
そのように丹精こめて、手間のかかった一品一品は確かに高級料理を感じさせ食べるときには口に運ぶだけで緊張感が漂います。
さすがに新鮮な材料をつかい、目の前で揚げる演出を通過する為に選ばれた勇者達には日本の代表料理(実は室町時代に入ってきたわけだけど)といった王者の風格を感じるものです。
そして、もう一つ驚いたのが食べるときの「塩」。
通には常識ですよね。
私は実はこの料理店に入るまで知りませんでした。
いつも「つゆ」や「醤油」だったので・・・
これは繊細な味を感じる為のようです。ほんと庶民ですみません。
食べなれてしまっているので「塩」だとなんとなく感じが出ません。ほんと庶民ですみません。
てことで、てんぷら専門店には二度と足を運ぶことはないでしょう。ほんと庶民ですみません。
(実はその値段にも驚いた)
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