「ポカリスエット」 の由来
学生の頃の部活動。汗をかくスポーツをやっていたので非常に咽喉が渇きました。
学校の水道水では物足りないときにどうするか。
そこで生まれたのが持参した水筒を事前に凍らせるという技。
もちろん今のように保温性に優れた商品がなかったころの話です。
それでも常温では数時間で氷が溶けてしまいます。
そこで更に考案されたのが、水筒をタオルで覆うというやり方。
二重三重と巻いておくとあ~ら不思議。氷が溶けません。
そこへ更に欲をかいて味付けが欲しくなりました。
当時最先端であった「ポカリスエット」つまりスポーツ飲料に白羽の矢。
しかし学生の経済と、その利用頻度からでは高嶺の花である「ポカリスエット」はそのままではなかなか手が出ません。
いかにして安くポカリを手に入れるか。
我々は気づいたのです。
粉末の方が安いことを。
粉末を大量購入し、水筒に溶かし凍らせて持参するのがブームになりました。
ところが一つ誤算がありました。
完全に溶ければ通常の味となりますが、粉末であることもそれに関係してか途中で飲むと異様に甘いのです。
ただ味は均一である為、逆に残ったポカリは非常に薄くなります。
つまり、ほんとに欲しているときには非常に甘く味を楽しみたい落ち着いた帰り道などでは逆に水のように薄いのです。
それでもないよりはまし。温いよりは薄いもの、そういった感じで学生時代を過ごしました。
あれからずいぶんと経ちますが、未だにスポーツにはポカリ。
スーパーなどでも1.5リットルで200円ほど。
他のスポーツドリンクよりも値崩れしていないことがその人気を証明しています。
■「ポカリスエット」の由来
呼びやすく、それっぽくて略しやすい。
その印象そのままの由来のようです。
「スエット」は、英語で汗の意味ですがそれをそのまま取り入れられているとのこと。
カラダと水分の関係を象徴的に表すものとして採用されたとのことです。
そしてその前につく、一般的認知度の高い略語の三文字「ポカリ」については、語感の軽い明るい響きをもつ言葉だからということでつけられました。
調べてみると、大塚薬品グループの殆どの商品名は、社長さんが付けているという情報を目にしました。
例えばボンカレーとか、ゴキブリほいほいとか・・・
どちらも素晴らしいネーミングですよね。
ゴキブリほいほいなどは、会議で「ゴキブラー」と決まっていたのに鶴の一声で決まってしまったとか。
その後の売れ行きがこの時に決まってしまいました。
そのまま通解したらロングセラーはなかったことでしょう。
もしかしたら、この「ポカリ」も社長の決定なのかもしれませんね。
何の意味もないはずなのに妙な存在感があり、なんとなく、ぴったり来る感じなのが素晴らしいし、うまいとしか言いようがありません。
何の意味がないという由来の大切さを今日は知った気がします。
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