「魂胆」 の由来
「腹のうちに何を持つ」
塊をもつ。
「どんな塊を持つ」
魂の化身を持つ。
そんな重いものはないのでしょうか?しかしこの言葉から私が想像するのは必ずしもいい「腹心」ではない気がします。
この最近日本のトップが用いた言葉と、今回の「魂胆」この二つが微妙にリンクする気が私にはしてならないので、その意味、由来を調べてみたいと思います。
「腹心」とは?
腹と胸のこと。また、転じて心の奥底をいうそうです。
また二つ目の意味としては、どんなことでも打ち明けて相談できること。
深く信頼できること、またそのような人のことだそうです。
由来としては、体の中心にある「腹と心(胸)は核でもあり、
心の奥底でもあることから心から信頼できることを表すようになったそうです。
「信頼できる人」と喩えは非常に古く、中国最古の詩篇「詩経」や、779年の「続日本紀」の中でみられるそうです。
「魂胆」とは?
心に持っているたくらみ、策略のこと。
入り組んだ事情や内情。
たくらみについて調べると、漢字では「企む」。
企画などと同じ漢字なんですね。
意味はくわだてる。よくないことを計画する。もくろむなど。
更に「企てる」について調べてみると、計画を立てる。計画を試みる。または、実行しようとすること。
もくろむについては、「もくろん(目論)」を活用させた語で、物事をしようとして考えをめぐらす、計画する、企てる、たくらむことだそうです。
これは困りましたね。曖昧な日本語。
魂胆に始まり たくらむ くわだてる もくろむ と、お互いに行き来しつつ、どれも「よくないことを計画する」だけの意味ではないようです。
由来から何かわかるかもしれません。
と調べてみると、それが見つかりません。困りました。
漢字で調べると、魂は もちろん「たましい」
胆については、「きも」のこと。
1,内臓器官の名前。六腑の一つ。
2,どっしりと落ち着いた精神力。きもったま。
3,心の底、本当の気持ち。
とあり、やはり「腹心」に通じるものがあるようです。
その心の奥底にあるものが、正義か悪か、人のためになるものか自分のためか、その辺の評価が最終的に「いいことか悪いことか」に通じるのかもしれません。
由来については情報求む!と今日は両手をあげて終わります。
類義語だけ最後にあげておきます。
目的達成・欲望達成などにかかわる魂胆
計画、下心、計略、はかりごと、思惑、目論見、野望など
問題解決・困難乗り切りなどにかかわる魂胆
本音、本心、作戦、算段、段取り、腹づもり、図るなど
その由来から、その意味から、「よくないこと」をどれほど含むのかが今回の自分なりの目標でしたが、どうやら次回に持ち越しのようです。
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