
Photo By Paul
「ラッキーストライク」 の由来
ラッキーストライクのパッケージデザインはアメリカが広島と長崎に原爆を落とした事を反映している
幸先の悪いスタートである。ずいぶんと重い話題を取り上げてしまった。
調べだして最初の情報がこれではなんとなく取っ付き辛い。
どうやら俗説らしく、そのパッケージの柄が日の丸に似ていることと、名前が「ラッキーストライク」であることから生まれたようだが確かに彷彿させる理由として十分なようである。
※「Lucky Strike!」はアメリカの俗語で、「大当たり」とか「命中」という意味がある。
更に煙草ラッキーストライクのパッケージ側面には疑いの根拠になるものがもう一つある。
それはインディアンの絵なのだが、この絵を90度角度を変えて見る。
なんと家が爆発してるようにみえるのだという。
旧デザインのパッケージの側面上部にはインディアンのマークが印刷されている。このマークを横にして見ると、インディアンのデザインが違ったものに見える。
インディアンの頭に飾られた羽の冠が炎に変わり、まるで民家が空襲によって燃えているかのように見えるのだ。
引用元:恐怖!ラッキーストライクにまつわる都市伝説 都市伝説パラダイスより
実際に見てみたが、確かに言われてみればそのような気もしてくる。
ただよく見てみないとなんともいえない。つまり言われてみないと気にはならない。
ラッキーストライクは1871年に販売、現在のパッケージがデザインされたのが1942年、原爆が投下された年が1945年というから全くの言いがかりのようだ。
ラッキーストライクの由来
ラッキーストライク(Lucky Strike)はブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)社が生産・販売するタバコのブランドのひとつ。
名前の由来は19世紀アメリカでのゴールドラッシュ時代に遡る。
ゴールドラッシュとは、新しく金が発見された地へ人々が殺到すること。
金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が押し寄せるのだ。
アメリカの西部開拓時代。Go West! の掛け声にならい人々が西へ西へと向かった時代だ。
金鉱を掘り当てた者は決まって仲間内だけで合言葉のように発する言葉があった。
それが「Lucky Strike」。
ちなみに古い時代のラッキーストライクパッケージデザインは、振り上げられた拳を描いた、名前そのままのものだったらしい。
「やったぜ!!大当たりだ!!」てな具合だったと想像できる。
さて問題の現行のパッケージはレイモンド・ローウィという人が1940年にデザインした。
ブルズアイと呼ばれる円形囲みのロゴマークのパッケージは、タバコだけでなく商業パッケージデザインの中でも突出した傑作として広く知られているらしい。
実は地の色は1942年までは現在のような白色でなく緑色であった。
この変更も戦争に関わるもので、緑系インクに用いられる金属が重要な軍需物資だったため節約という名目で変更されたのだそう。
当時「ラッキー・ストライクの緑は戦場に行った “Lucky Strike Green has gone to war.“」と戦意昂揚を兼ねた宣伝にも取り上げられたというが、戦場の兵士たちからはその名前やパッケージから縁起が悪いとして敬遠されたとも言われている。
(ラッキー・ストライクつまり自分に鉄砲の弾が命中する)
もちろん白地の方が赤いブルズアイとの対比で目を惹くデザインとなるからという計算からきた変更でもあるといわれており、現在でも色の変更はなされていない。
どちらにしても第二次大戦で戦地へ赴いたアメリカ兵たちを通じてラッキーストライクという煙草銘柄は世界各国にもその知名度を広げていき、戦後におけるアメリカ的な男っぽさの象徴としても扱われた。
日本においても驚きの俗説が成立するほど認知力が高いたばこブランドであるという事実は存在する。
事実、アメリカに憧れる何人かの有名人が愛好家として名乗りを上げている。
そういったことへの反発として俗説は生まれてきたのかもしれない。
何れにしても「ラッキーストライク」は戦争に翻弄されたブランドであるということは間違いない。
匿名 - 2015年8月19日, 6:24 PM
デマというか都市伝説が流布するのには
そうであって欲しい(あるいは欲しくない)という
願望・逆願望があるんですよね。
栃屋 - 2016年7月4日, 1:03 AM
ラッキーストライクをメインに喫っています。
BOXの方が不味いとか、縁起が悪いとか色々
聞きましたので調べた結果、此方に行き当たり
ました。
由来からすると縁起担ぎとして喫っていて
間違いなかったみたいで安心してます。
有難うございました。