Photo By BOWLER HAT
「ボーラーハット」 の由来
その帽子がどんなイメージかというと、文明開化で日本に流入してきたとか皇室の人々が主に愛用しているとか、しっかりした素材とかそんな感じ。
今、若い女の子の間で流行の兆しを見せているのはボーラーハット。
この馴染みの薄い名前の帽子をご年配の皆さんに説明するなら、いわゆる日本語の山高帽もしくは山高帽子(やまたかぼう、やまたかぼうし)のこと。
山(クラウン)の高い帽子の総称として用いられる場合が多いが、この呼称は主に男性用のそれ。
女性の前ではボーラーハットと呼んであげるのがベターなようです。
「ボーラーハット」の由来
山高帽(ボーラーハット)は、後にレスター卿となるトーマス・コークという人のために1850年にイギリスで初めて作られたものなのだそう。
ロンドンはセントジェームス街の帽子商に、顧客であったトーマス・コークが馬上で低木枝から頭部を保護できるようなアイアンハット(iron hat)という堅い帽子のデザインを考え、帽子製造業者ウィリアム・ボーラー(William Bowler)に試作品を依頼。
そのようにして完成した帽子、当初は顧客の名に因んだコークハットと、製作者であるウィリアム・ボーラーからきたボーラーハットの名称が混在していたが帽子の形状がボウル(Bowl)を連想させたため、徐々にボーラーの名称が定着していったという。
そのような経緯から元々は乗馬用の帽子であったが、上流階級が被るシルクハットと労働者階級が被るフェルト製ソフトハットの中間的な帽子として街中で被る人達が増え始める。
ちなみに「ボーラーハット」は国によってその呼び名が違うらしい。
アメリカ合衆国では、乗馬の際に被ったことからダービー伯爵に因んでダービーハット
ドイツやフランスでは半球型のクラウンがメロンに似ていることからそれに因んだ名前があるのだそう。
その親しみやすい半円のシルエットは世界中で愛されているようですね。
その素材が強固であるのは、高い場所での危険から頭を保護するため。
シルクハットほど主張しないので街中での女性の間でも大人気。
実は私も持っているのですが、そろそろ似合う年になったかな。
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