「踵(かかと)」 の由来
以前アンディ・フグって格闘家がいました。
K-1が始まった頃に活躍していた選手で、たしか空手家だったと思います。
格闘家らしからぬ、温厚で控えめなキャラとその覚えやすい名前で日本でも大変人気がありました。
格闘家としては大変小柄で確か180センチほどしかなかったのですが、驚いたのがその必殺技。
「脳天かかと落とし」
たしかネリチャギとかって名前がついていたと思います。
かかとを相手の脳天たかくまで振り上げて高速で落とすのです。
相手はたまったものではありません。
踵落としに代表されるようにフグ選手の試合は潔くそれも人気の一つでした。
勝ちも負けもKO決着が多く、倒すか倒されるかの選手でありました。
足を大きく振り上げて無防備な状態で自分より大きな相手の頭に踵を落としていく。
派手な技ですが、仕掛ける自分にもそれなりの勇気がいります。
実は私もその姿に憧れて踵落としだけは物にしようと足を振り上げました。
最初に使わない筋肉が悲鳴をあげますがしばらくすると慣れてきて和室の襖の敷居程度まではあがるようになりました。
だからといってそれが何?といわれると何もありません。
フグ選手はピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルドといったスター選手と共に創成期のK-1四天王として君臨しK-1の人気を押し上げることに大いに貢献しましたが、2000年に急性前骨髄球性白血病(APL)により35歳で死去。
多くの格闘技ファン・関係者に衝撃を与えました。
今更ながら一ファンとしてご冥福をお祈り申し上げます。
■踵(かかと)の由来
ということで、長い前フリを他所に今日は「かかと」の由来。
「かかと」は東日本では「あくと」「あぐど」と言い、九州や沖縄では「あど」や「あどぅ」と言うのだそうです。
そういったことから有力と考えられている説は足を掻くところを意味する、「足掻処(あがきと)」が略転したのではという説。
他にも同様にその役割から、駆けるところを意味する「駆処(かくと)」が音変化したのではにかという説や、足元のところを意味する「脚下処(かくかと)」から変化したと考える位置から来た説。
くるぶしから先の部分の足を「くはびら」と言ったことからその「くは」が音変化して「かかと」になったのだろうなど、たくさんの説がありますが、どれも確証はないのだそうです。
まぁ今日は正直どれでもかまいません。皆さんは「かかと」といえば!
「アンディ・フグ」 それだけを記憶していただけば幸いです。
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