「バザー」 の由来
バザーとは、学校や教会において資金調達のために、自分には必要が無いが金銭的価値がある持ち寄って競売にかけたり販売することで利益を出しそれを寄付するという行為のことです。
似た言葉にバザール(bazaar 意味は市場)があり、同義ですがその内容は若干異なるようです。
またもう一つ同じようなものにフリーマーケットというものがありますが、バザーが学校や協会が各個人から物品を寄付してもらいそれを売ったお金を運用費に当てる間接的な寄付金なのに対してフリーマーケットの売り上げは売った個人のものになるといった違いがります。
ただ、買う方にとってはどちらも安いのでたいした違いはないようです。
最近手伝いを頼まれて、はじめてバザーに参加しました。
前日搬入から参加することになり、5つのグループの一つに配置されました。
各地域で集められた品々を預かり、品物ごとに5グループに振り分けられます。
雑貨にタオルに文房具。私は一番難航が予想される衣類のグループ。
靴下や靴屋やYシャツ・・・子供のものから性別の判別できないようなパンツ、値札がついたままの有り得ないデザインのTシャツなどが届きます。
これは厳しいぞ・・・とは私の心の声。
それらの品々に仲良し女性三人組が楽しそうに値札をつけています。
基本が100円なのですが、それを破って200円300円をどんどん貼り付けていきます。
私が並べたものは全てやり直し。
無駄に綺麗に、商品の特質も考えずに作業は進みます。
私は最初苛立ちましたが、後にあきれ果てて静観する事にしました。
というのも、私は都内のフリーマーケット経験者。ある意味で売りのプロ。
ものの見立てから、売り方、並べ方を知っていたからです。
さて、当日。案の定売れません。
商品を手に取る人もいなければ、接客の会話も弾まない。
売れ残れば片付けが大変になり、売れなければ身銭を切ってでも購入を考えなければなりません。
すでに昨日の三人は飽きてしまい、店番を放り投げて他所でお茶を飲んでいます。
これはチャンス。
一気に値下げをし、更に複数ある商品は抱き合わせ興味を持って手にとった人には他の商品をのっけて大幅な値引きで興味を誘いなかば強引に売りつけていきます。
作戦は成功し私の前には人だかりができて商品が次々にはけていきます。
半分ほどになったところで例の三人組が戻ってきました。
三人とも開いた口がふさがりません。
私はそれを遠巻きに確認してから少し離れた場所でコーヒーを買い一服を入れました。
自分の売り上げにはなりませんが、なんだか充実した気分でした。
それが慈善事業などに使われるならなおのことです。
後できいたところその日は数十万円の売り上げがあったそうです。
「バザー」の由来
バザーはやはり、英語の「bazaar」からの外来語だそうです。
この英語のバザーはイスラム圏における「市場」をさすことばからきています。
もとは市場を意味するペルシャ語の「bazar」のようです。
日本にはいってきたのは明治時代のようで、「慈善会」という意味で説明されています。
大正時代から昭和時代初期の辞典では「慈善市」と説明されているそうです。
さてここで気になるのは最初に書いたバザールとバザーの違い。
これをみていただくとわかるように、どちらも市場とのことで同じようにみえます。
いや確かに海外ではそれほどの違いはないようです。
しかし、日本においては「バザール」には「慈善市」の意味は含まれないのです。
一方「バザー」には商店などの特売や大売出しなども含まれるという非常に曖昧なくくりが存在しています。
今回バザーに参加してみて、商品を説明するのはやはり持ち主だろうと感じました。
フリーマーケット形式で出店料をいただきそれを慈善にあてるというやり方のほうが効率的、且つモチベーションも責任感も高まる気がしました。
どうにも物あまりの日本です。
必要のないものがうまく活用され、なおかつ恵まれない人々も間接的に助ける。
言葉など関係なくそういった動きが増えることは切望いたします。
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