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「幸せ」 の由来
歴史小説を読んでいたら「仕合せ(しあわせ)」って言葉が記載されていました。
もしや・・・これが・・・
「おててのしわとしわをあわせて、しあわせ。なぁ~むぅ~」どうやら今まで信じてきたこちらの由来は覆えりそうですね。
幸せの由来
やはり「幸せ」は「仕合せ」が由来なのだそうです。
その意味は「仕」=「する」という意味なので、
動作があうことが仕合せを意味するとのこと。
そこから「めぐり合わせ」が良いとか悪いといったことを意味するようになり、「仕合せが良い」「仕合せが悪い」といった使われ方となりました。
それが江戸時代頃から「仕合せがよい」ことの意味だけ残って「幸せ」となったと言います。
「幸」 の漢字については、「幸福」の意味になってからの当て字のようです。
「幸」 はもとは手かせを描いたものであり、「手かせ」や「刑罰」を意味していました。
それがやがて、手かせをはめられるような刑罰から免れたことを意味するようになりそこから思いもよらぬ運に恵まれた状況、つまり幸運・幸せの意味に広がったそうです。
そして「幸せ」の漢字に選ばれるという快挙。
こうみると、「幸」の漢字が一番幸せだったのかもしれませんね。
あなたにとっての幸せとは何でしょう?
私にとっての幸せとはなんでしょう?
やはり欲求が満たされること?
食欲、性欲、睡眠欲でしょうか?
金銭欲、権力・名誉欲、性欲が三大欲と言う説もあるそうです。
性欲だけはどちらにも入るのが可笑しいですが・・・
いかにも日本らしいですね。
ある国に日本の村長さんが訪問したそうです。
そこは我々が幸せの国と呼ぶ場所。
しかし村長さんはどこにいっても紛糾したといいます。
どうやら考えていたものとあまりにもかけ離れていたようです。
困り果てたコーディネーターは人口1000人の村へ連れて行きその村の村長さんに合わせたそうです。
やはり意見は食い違います。
「私は日本の1万人の村の長だ。」と胸をはる彼に現地の1000人の村の村長は言いました。
「あなたの村ではあなたのことを何人の人が支持していますか?私は1000人の村の村長だが1000人全てに推薦されて村長をしています。」と。
日本の村長は顔を赤らめてその場を去ったとか。
価値観の違いと幸福感の違い。
簡単なようで非常に理解するのは難しい。
「仕合せ」つまり行動が一致する。生活を共にする。考えが一致する。
そういったことを「幸せ」という。
その由来が友人に聞いたそんな話を思い起こさせた。
まだまだ日本人の幸福は遠そうである。
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