「カンチョー」 の由来
「千年殺しぃ~」
電車の中で小学生が盛り上がっている声が聞こえてきた。
お互いにいわゆる「カンチョー」をし合ってふざけているわけなのだがその聞きなれない言葉が私の興味を引いて仕方がない。
確かに的を得ている言葉な気はするが、一体彼らはどこでそのネタを仕入れたのかがすごく気になる。
うちにかえって調べてみると、それはなんと昭和40年代後半の週刊少年ジャンプ。
とりいかずよしさんの「トイレット博士」という作品に登場するメタクソ団が使う必殺技の名前だといいます。
えらいもの引っ張り出してきたなと感心していると、どうやらアニメ「ナルト」で出てきたことで彼らに浸透していったようである。
それ以来私もカンチョーするときは「千年殺しぃ~」と叫ぶようにしているが今のところ、いとこの子供に一回かましたっきりである。
■「カンチョー」の由来
カンチョーとは、子供が行う悪戯の一つ。
両手の人差し指を伸ばした状態で他の指を組み、相手に気付かれない様にしてお尻の穴(肛門)にその人差し指を突き差す。
こんな説明しなくてもおそらく多くの国民が経験済みであると信じている。
大抵の場合「カンチョ~」と大きな掛け声をかけて、威勢は良くも怪我をしないように相手の肛門に人差し指を突き差す。
ただ、場合によっては指を骨折したり相手の肛門を傷つけたりといった危険を伴うので十分な注意が必要だ。
できれば相手の体調も考慮したい。
カンチョーという名称はもちろん大便の排出を促したり栄養を補給したりするために肛門に薬物を注入する医療行為である、あの浣腸に由来している。
しかし、目的は全く別である。
浣腸(かんちょう、「灌腸」とも)は、肛門および直腸を経由して腸内に液体を注入する。
もしくはそれに使用する薬剤や器具の総称のこと。
便秘治療、検査・手術前や出産時の腸管内排泄物除去のために行われることが多い。
それに比べて、無邪気な幼い子供同士による怪我や必要以上の苦痛に至らないカンチョーは単なる悪戯である。
ただそれとは別に、スカトロ愛好家によるセックスや自慰行為の手段として用いられることもあるというのは勉強しておくべきであろう。
一般生活を送る我々には俄かに信じがたい案件だが、私は大学時代に愛好家と同席したことがある。
どうにもこうにも、その場をどのような顔で過ごしていいか非常に困惑した思い出は今でも鮮明だ。
一つ心残りがあるのだが、浣腸をどこで買うのか聞くのを忘れた。
カンチョーの由来は浣腸からきているのは調べる前から明白であったが、その目的が大きく違うことがわかる事実が見つかった。
やはり子供のいたずらということで、「カンチョー」とカタカナ表記であることだ。
では大人のいたずらは「カンチョー」なのか「浣腸」なのか。
人類の大きな選択である気がする。
苦痛の解消か、ただのおふざけか、三次元の趣味か。
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