ブタクサの由来

Photo By pawpaw67

豚草(ブタクサ)の由来

ブタクサはキク科ブタクサ属の一年草。
よく名前を聞くのですが、実際にそれと意識して見たことはなかったので調べてみました。

高さは1mほどで、約2~3mmの雄花は黄色い小花が複数集まった房が細長く連なる。
その下に雌花が数個咲き、葉は細く切れ込んでいる。
写真が載っているのですが、注意深く観察したことがないせいか、それほど目にしたことはない気がしました。

実はブタクサは北アメリカ原産とのこと。
南アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアと、広い範囲に外来種として移入分布してしまっているらしく、日本に入ってきたのは明治初期。
戦後によりいっそう日本中にはびこったため「マッカ-サ-の置き土産」とも呼ばれているようです。

そうして現在では市民権を得たような顔をして全国の道端や河原などに分布しています。
外来生物法によって要注意外来生物に指定されているというのも最もなお話。

ところでなんでこんなに認知されだしたかということを探っていくと、私も悩まされている花粉症の原因として知られだしたからではないでしょうか。
開花時期は7~10月とのことでその時期にくしゃみをされている方は詳しく調べてみてください。
日本国内ではスギ、ヒノキに次ぐ患者数が存在すると言われており秋の花粉症では代表的なアレルゲンなのだそうです。
本国?母国?アメリカでも全人口の5~15%がブタクサ花粉症であるという数字も。
ちなみにヨーロッパではイネ科の花粉症が多く、アメリカでは断然ブタクサが主要原因であるということです。

ブタクサの由来

外来種であるにもかかわらず、なぜ「ブタクサ」といった可笑しな名前がついているのか?
ブタクサは漢字で書いても「豚草」なのだそう。
これは英名の俗名である「hogweed ホッグウィード(豚の草)」の直訳からきていると言います。
もちろん豚の餌という意味からきているようですが、その意味は単純ではなく豚しか食べないとか、豚にしか適さない荒地に生えるといった意味が含まれているようです。
ただし、「hog-weed」は別の植物であり、実は誤用であるといった話もあります。

ブタクサにも二種類あるそうです。
桑の葉に似た葉を付けクワモドキとも呼ばれるオオブタクサと、ヨモギとそっくりな葉を付けるブタクサがそれです。
どちらも筒状花を付けるキク科の花であります。
つまりどちらも花粉が風に運ばれ、花粉症の原因となるということ。
オオブタクサはブタクサに比べると、花がより密に付き、花粉も多いとのことですが、そんな情報をもらっても花粉症の人にとっては何の対策・効果も無いので全くスルーされる話でしたね。反省。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

2コメント

  1. 匿名 - 2018年12月22日, 3:27 PM Reply

    公害草ですが、生態系の為には必要な草であると本で読んだことがありますが、具体的にはどの様な役割をしているのでしょうか!

  2. はてな - 2021年10月16日, 11:22 AM Reply

    ぶたくさの名前の理由が知りたかったので、良かったです♪

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