「アメリカ」 の由来
今日は知ってはいたけど改めて確認してみる「アメリカ」という国の名前の由来について。
コロンブスが1492年にアメリカ大陸を発見したのは超有名な話。
まぁ実際のところコロンブスの探検の目的地はアジアだったわけで、ようは勘違いだったわけです。
実際に辿り着いたのはカリブ海の辺り(西インド諸島)だそうで、周辺の島々を回っては中国や日本を探したと言われています。
その後も多くのヨーロッパ人が新大陸を目指して探検に出ます。
その中のひとりが、今日の主役と目されるイタリアはフィレンツエ出身のアメリゴ・ヴェスプッチ。
1503年にコロンブスが発見した土地がアジアではなくそれまで存在の知られていなかった新しい大陸であることを報告書にまとめます。
これをもとにドイツ人の地理学者であるマルティン・ヴァルトゼーミュラーが著書の中で新しい大陸の名前を「アメリカ」にしようと提案したのでした。
これはアメリゴ (Amerigo) のラテン名であるアメリクス(Americus)から命名したものと考えられています。
(Asia も Europe も女性名詞なので女性名詞化してアメリカ Americaとなった)
・・・というのがアメリカの主流の考え方。
ちなみにイギリスではイギリス出身の探検家である「リチャード・アメリケ」に由来しているといった小さな話は他にもたくさんあるそうです。
さて、話を少し戻して最初の発見者であるコロンブスさん。
現在においてもその知名度の高さは日本についても折り紙つきです。
彼はその後も、依然としてカリブ海周辺を探検しており4回目を終えた1504年に帰国。
しかし時既に遅く、アメリゴの報告書がヨーロッパ大陸に広まっていたのでした。
完全にその功績をもっていかれてしまったのです。
とはいうものの、コロンブスへのリスペクトなのかその名前はアメリカの州名(現在はコロンビア特別区)や南米のコロンビアの国名として残っています。
ただし、ここにはナイーブな問題が・・・
コロンブスは亡くなるまで、アメリカ大陸はアジア大陸の一部だと思い込んでいたといいます。
つまり、勘違いを信じたままだったわけです。
これでは仕方がありませんね。
先ほど紹介したように、当時は国名や大陸名に女性名を付ける習慣がありました。
もしかしたら、、アメリカは「クリストファー・コロンブス」の女性名である「クリスティーナ」になっていたかも知れないのです。
これ一つでも大国アメリカの歴史は変わっていたかもしれませんね。
この話を書いて気づいたことがあります。
それはハリケーンのお話。
毎年数十のハリケーンが発生しますが、アメリカではその一つ一つに女性の名前が付けられるというのを皆さんは聞いたことがありませんか?
カトリーヌとかジェーンとかキャサリンとかそんな感じです。
私の個人的な意見ですが、これは女性特有のヒステリーになぞられて付けられているのかと・・・勝手に想像していました。
しかし、今回のアメリカやアジアといった大陸の名前にも女性名詞が関係しているという話を知り、もしかしたらそれがリスペクトのほうで、レディーファーストという我々日本人と違った文化から生まれてきたものなのかなと感じました。
ほんと不思議な国ですね。
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