「フライングスタート」 の由来

久々に訪れた運動会には驚かされた。
先生も加わった徒競走があったのですが、熱くなりすぎたのはその先生のほう。
なんと三回もフライングしたうえ、最後には三番目の走者がグランドのラインをふみ失格処分。
ルールを教えるべき立場の教師がルール違反で失格するとは・・・
教え子に自分たちの能力を見せ付けたかったのかただただ目立ちたがり屋の先生が集まってしまったのか、それともそういった時代なのか。
なんとも、とほほな結果でありました。

ところで合図の号砲が鳴る前にスタートすることをフライングといいますがフライのつまり飛ぶの現在進行形がなぜこのような意味になるのか皆さんはご存知ですか?

■「フライングスタート」の由来

フライングとは、「flying start」の略なのだそうです。
意味は一つ目に、迅速で幸先がよい始まりのこと。
もう一つは今回のような、スタートラインを通過するときにすでに競技者が完全な動作状態であるレースのスタートのこと。
フライングスタートの「フライング」の由来は、ヨットレースのスタートの仕方からきていると言います。
人がこぐタイプのボートレースでは、艇尾を人が押さえそれから全艇が一斉にスタートします。

しかしヨットレースでは風を用いるのでそううまくはいきません。
必然的にスタートするときは、横一線とはいかず、少し先に出ているヨットもいれば、少し遅れているヨットもいる状況が想像できます。
このようなスタートから「フライングスタート」という言葉が生まれたのです。
ちなみに英語では (a) breakaway と言いうそうで、我々がよく用いる陸上競技の「フライング」についてはどうやら和製英語のようです。

なるほど。
まぁしかし、平等とか公平ってのは非常に難しいものです。
私は小学校のときのある一場面をいつも思い出します。
リレーの選手を決める為のレースで、私は友人に外側からかぶせられて前に出ることが出来ずに負けたことがあります。
正確には私はわざと負けたのです。

走り始めた瞬間にまともに走れば自分が勝てるのが分かっていたのですが、そこから抜かしてそんな勝気の友人のはなを明かすことになんの興味も沸きませんでした。
そこまでして勝ちたいと思わなかったし、何よりバカらしくなってしまったのです。
その友人は持病があったので、予行演習では補欠の私が代わりに走りました。
私は全力疾走し、三人のゴボウ抜きを見せました。
そんな姿を見てか、当日の代表選手には私の名前がありました。

何をしてでも勝ちたければ、ルール違反をしても私は構わないと思います。
それで自分が納得できるならそれでいいと思います。
でも私自身は、正々堂々の勝負で相手より自分が勝った勝利でしか自分を納得させられません。
だからフライングは人生で一度もしたことがありません。


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著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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