「マンネリ」 の由来
「マンネリ」 の由来についてまとめたエッセイです。由来だけ手っ取り早く知りたい人は下のほうまで飛ばして読んでね。
この言葉を日本語っぽく表現したら・・
日常化?馴れ合い?
数十分考え込んでみましたが、それらしい答えがでてきません。
今日は「マンネリ」について。
マンネリ化と言われるとあまりいい気持ちがしません。
なぜならそこには、打開策や画期的なアイディアもなくただただ、いつもやっていることを演技者のように淡々と続ける様がイメージできるからです。
それが悪いことだけではないことも確かです。
例えば伝統芸能であれば、昔から引き継いできたものを丸ごとコピーし、次代に繋げるのが役割なのですから。
しかし、人とは欲張りな生き物。
毎日、毎日同じことを続けると、そこには「飽き」というものが生まれ、ついつい、「マンネリ」という言葉を使いたくなってしまいます。
辞書で調べると「マンネリ」とは?
新鮮さや独創性がないことだそうです。
更に、語源由来となると、英語の「mannerism (マンネリズム)」という言葉からきているそうです。
この単語の意味は、文学、芸術、演劇などにおいて型にはまった手法・様式・態度への強い固執といった意味だそう。
ここで誤解のないように「固執」の意味を調べてみると、
1 自分の意見を主張して譲らないこと。
2 従来のやり方に固執する。
であります。
つまり、執着するといった意味で、これは分かりやすく置き換えれば「こだわる」って事だと思うわけです。
つまり「やり方にこだわる」と。
更に「マンネリズム」は日本人にも馴染み深い「マナー」から来た言葉で、そこには、「行儀」や「作法」や「礼儀」など、更にきまりきった癖や作風などの意味が含まれてくるわけです。
現在の日本では否定的な意味合いにとられることが多い。
「飽きの来る」とか「新鮮味が無くやる前から結果が見える」とか「新たな魅力性が弱い」、「毎度同じ単調でつまらない」、「ワンパターン」、「時代遅れ」などがそれである。
ただ英語の意味で考えれば、文学・芸術・演技などの表現が型にはまっていることを示し、やはり日本の古典芸能などにも通じる。
毎日同じように繰り返される演目のなかでの微妙な間合いで「弁慶!!」と叫ぶそれは、まさにマンネリの生み出す日本の「粋」「侘びさび」なのかもしれない。
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