「涎(よだれ)」 の由来
どうやら私は人よりたくさん出る「たち」のようです。
よく健康な子供は多いといったことを昔からよく聞きますが実際にはどうなのでしょうか。
今日は「よだれ」というタイトルですが、唾液(だえき)、唾(つば)といった呼び名もあるのでご了承ください。
一般的には唾液と呼びますが、話し言葉では唾や涎(よだれ)と考えると分かりやすそうです。
唾液とは、唾液腺から口腔内に分泌される分泌液のこと。
水、電解質、粘液、その他多くの種類の酵素から構成されており正常だと1日に1~1.5リットル程度分泌されます。
ちなみに牛は1日に約100リットルもの唾液を分泌するそうです。
いつも垂れ流しのイメージは正しかったようです。
唾液の成分の99.5%が水分だそうで、残りの半分ずつは無機質と有機質からなります。
その役割は、口腔粘膜の保護や洗浄、殺菌、抗菌、排泄などの助け。
また緩衝液としてpHが急激に低下しないように働くことで、う蝕の予防も行っているそうです。
「よだれ」の由来
まず「つば」については、雅語の「つ」に「吐き」で「つばき」で、つばきの口頭語的な表現が「つば」なのだそうです。
また当たり前の説明になりますが、「よだれ」は口から無意識のうちに外部へと流れ出てしまった唾液のこととなります。
この口から余った唾液が垂れる現象「よだれ」については、余と垂れから「よだれ」 と考えるのが普通でしょう。
しかし、古くは「よだり」「よたり」といわれていたそうで、「よだれ」に転じたのは平安以降だと言われています。
「よ」については、「緩む」とか「弱い」といった流れる場所の状態からきているのではないかといった説や「よよ」と泣く時に垂れるものの意味からきたなど諸説ありますが、定かではないようです。
また、「名義抄」では涙のことをあらわす「涕」や、「鼻水」をあらわす「洟(はなじ)」のことを「よたり」とよんでいたということなので、顔から流れ出るものすべてを「よだれ」と呼んでいたようです。
非常に興味深い話ですね。
唾液は、臭いや味覚刺激、口腔内の機械的刺激、温度刺激などによって反射性に分泌されるものです。
この反射唾液は脳幹部の支配を受けていると考えられますが、なお不明な点が多いといいます。
また困ったことに、反射唾液は加齢による影響を受けにくいそうで高齢者でも分泌機能は衰えないそうです。
また、睡眠中のよだれの一番の原因は筋肉の働きが緩むことで口が開いてしまい口の中乾きを防ぐ為であります。
特に口呼吸が習慣づいている人はよだれが出やすく、うつぶせ、横向きで寝ている人も必然的に外に漏れ出してしまうようです。
また、胃の分泌物や、歯並び、鼻炎などでもよだれの発生原因となります。
こうしてみると、私は全ての項目に該当しているので、「唾液」が多く、必然的に「よだれ」も多くなっているのです。
高齢化しても衰えないということで、何らかの対策も必要となってくることでしょう。
でもどれをとっても防御反応といえるので、やはりたくさん出る人は予防する力が強いということなので、それが健康につながるのでしょう。
少し余るくらいなら気にしなくていいのかなと思いつつ、やはり喋っていて自分の唾が飛ぶのは嫌だなと思いつつでもやっぱり健康が第一だよねと無理に納得してみます。
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