「カツ」 の由来
私は「とんかつ」が大好きです。
本当はこの「とんかつ」の由来を調べようと思ったのですが、「とん」はもちろん「豚」のことであり、どうやらカツ丼同様に「カツ」の由来を調べればその謎が解けそうです。
「カツ」とは牛や豚、それに鶏肉といった肉の切り身に、小麦粉・とき卵・パン粉をつけて油で揚げた料理のこと。
英語の「cutlet(カツレツ)」が略されたもので、「cutlet」は肉の切り身そのものを意味します。
更にこの「cutlet」はフランス語で骨付き背肉を意する「cotelette(コートレット)」からきているとのこと。
この外国で生まれた「カツレツ」が日本に入ったのは、近世末から明治初期。
かの福沢諭吉先生の「華英通語」には「cutlet(吉列)」と書かれているそうなので間違いないようです。
しかし、当時は「ビーフカツレツ」「チキンカツレツ」が主流でありました。
私の愛する、「トンカツ」の登場は明治28年(1895年)で、銀座「煉瓦亭」の木田元次郎さんが、豚肉を使った
「ポークカツレツ」を売り始めたのが最初だそうです。
名前の変化は昭和初頭で、上野の「元祖とんかつぽん多」の創業者島田信二郎さんが、豚肉を使ったカツレツを「豚カツ」と名付けてから徐々に浸透していきました。
久しぶりにとんかつやさんに入りました。
上ロースが食べたかったのですが、その店にはヒレ、ロース、両方、牡蠣、エビフライといった選択肢しかありませんでした。
仕方なくヒレとロースの両方が入った品を注文します。
すりゴマもなく、からしは袋の小分けを切って注入しました。
キャベツのドレッシングは一種類のみ。
私は食にそれほど興味はありませんが、好きなものは別。
衣はそれなりでしたが、肉はやはり二級品。
一番おいしかったのが貝の味噌汁という有様。
なんだか消化不良のまま店を後にします。
こんなことならカツ煮にすればよかったかな。店が悪かったのだろうか?
いや他所の店はあんなサービスではなかった気がするぞ。
チェーン店とはいえ、やはりモールの質にサービスも比例するのでしょうか。
呼ばなくても人が入るから手を抜いているのでしょうか?
様々な憶測が頭をよぎります。
「とんかつ」といえばやはり学生時代にバイト代で食べた某デパートの三階の店。
学生には少し贅沢な値段のあの店の味は未だに忘れられません。
それが本当に美味しいものだったのか、十分に食べていなかったから美味しく感じたのか自分で働いた大事なバイト代だから美味しかったのか昨日食べたとんかつと並べて食べ比べがしてみたいです。
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