「もんぺ」 の由来
最近若い女性の間で、花柄のパンツが流行っているそうです。
テレビのインタビューでは、先週30本もまとめ買いしたというツワモノもいらっしゃいました。
しかし、個性の強いアイテムなので、着用する側にもそれなりの勇気や覚悟がいるようです。
アンケートの結果を見ても男性には比較的好印象のようですが・・・
例えば太って見えるという意見。
その華やかさや色合いから合わせ方を間違えると残念な結果になるようです。
家に帰って試着してそのままお蔵入りという方もいました。
次に多かった意見は、パジャマに見えるというもの。
確かに花柄は今までパジャマに多かった柄なので、一瞬エッ!と振り返る気持ちは分かります。
特に年配の女性からの指摘が多いようですね。
そしてそして更に、スタイルを気にしすぎるあまりちょっとルーズにはいてしまうと・・・
なんと 「もんぺみたいと言われた。」という意見がありました。
「もんぺ」といえば、もっぺ、もんぺいとも呼ばれる、戦前戦後のイメージの強い、女性向けの労働用ズボン。
それを今の感覚で伝えるなら田舎臭い雰囲気と農作業といったイメージ。
ゆったりした胴回りと足首の部分で絞った裾が特徴であるため、袴などの上に用いたりといった理由からそういった作りをしているわけですが、さすがに渋谷、新宿辺りを歩いている若い女性の最先端ファッションとの対比では可哀相な気がしますね。
■「もんぺ」の由来
そのビジュアルと地味な色合いからからは適切な名前かもしれませんが一体その「もんぺ」という名前の由来はどこからきたのか?その説についてはいくつかあるそうです。
よくありがちな人名説からは、門兵衛という人が考案したためその名前から「もんぺ」になったとする説。まぁ無きにしも非ずでしょう。
少し斜めの視点から面白説として、トイレで簡単に用が足せないことから門が閉ざされているということで「門閉」から「もんぺ」説。
異文化説としては、アイヌ語でズボンを意味する「オムンペ」から「もんぺ」になったとする説。
もちろん定番的に、「股引(ももひき)」「股はき(ももはき)」から「もっぺ」となり、「もんぺ」になったとする説があります。
個人的には「門閉」説がイチオしですが、「もんぺ」のイメージが女性であることから信憑性は薄いと思われます。
アイヌ語股引門閉門兵衛・・・
その由来を見てもやはりオシャレ感は見つかりませんでした。
街で自信のないルーズ花柄を見かけたら、「あ!もんぺ」と言いたくなりますがそこはグッとこらえて、「よくがんばった!」と心の中で褒めてあげましょうね。
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