「ベスト」 の由来
最近また流行っていますね。
猛暑なのに若い人はすごい。
Tシャツの上にさらに無駄にもう一枚。
しかもなんの意味も果たさない上着。
しかも下着と言えるTシャツの上にフォーマルにも似た「チョッキ」を重ね着。
えっ?チョッキって何って。失礼しました。昭和生まれなものなので・・
そんなわけで今日は「チョッキ」じゃなくて「ベスト」。
今日はこのたぶん外国からが濃厚な「ベスト」とついでに「チョッキ」で行きたいと思います。
この二つ。
年代による認識の違いだけなのでしょうか。
「ベスト」について。
ベストはフランス語では”veste”、英語では”vest”と書きます。
本来は下着と上着の間に着る中衣だったそうです。
下着の上ならTシャツの上は正に王道でしたか。私が間違っていました。
ベストの基になったのは、15世紀後半から17世紀半までヨーロッパの男性用上着だった「ダブレット」と呼ばれるものだったそうです。写真参照。
そのダブレットが1650年頃になると、着丈、袖丈が短くなり、身幅も狭くなっていった。
さらにその10年後くらいからは、その上に市民や兵士の防寒着だったカサックから変化した
「ジュストコール」というものが上着として着られるようになったとか。
そんなわけで防寒のために「ダブレット」は中衣に格下げ。
そんなわけで、ベスト(仏:veste、英:vest)と呼ばれるようになったそうです。
きっと「ダブレット」と分けるためでしょうね。
18世紀に入ると上着であるジュストコールが細身になり、ベストの袖が無くなったことでより現代のものに近づいたようです。写真参照
この袖の無いベストはフランスでは「ジレ(gilet)」、イギリスでは「ウェストコート(Waistcoat)」とも呼ばれるようになったそうです。
呼び名は「ベスト」だけではないようです。国によって、その形の違いからも様々。
現代のフランスでは、ジャケットや短めのコートを広く意味するそう。
アメリカ英語においては、ベストは袖のない中衣全般を意味し、婦人用のものや中衣に限らず上着として使えるものも含まれるそうです。
ややこしいですね。
さらにイギリスにおいては、日本で言う「ベスト」はアンダーシャツ(日本で言うタンクトップなど)を意味することが多いそうですよ。
ややややこし。
最後にチョッキの語由来。
それは・・
「直に着る意味から直着と呼ばれるようになり、それがチョッキとなった。」らしい。
ジャケットの訛りとする説もあるらしいけど説得力はあまりないですね。
それだけ??ですか。
こう調べてみると、日本では「チョッキ」として受け入れられたものを、オシャレ英語で覚えやすい名前を見つけてきて認識させるようにした、ファッション業界の「やらせ」を感じるのは私だけでしょうか?
しかし日本の若者はちゃんと、そのルーツを知るかのようにTシャツ(下着)の上に、しかも気軽に着こなしております。
若者すばらしい。
しかし、よくよく考えると「直に着る意味から」チョッキになったのならその時は日本人着方間違えてたんですね。笑
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