「KITTE(キッテ)」 の由来
東京ってのは目まぐるしく変化する。
そのスピードは全くもってすごいものだ。
自分が闊歩していた頃の表参道の面影なんて今はないし渋谷もとうとう井の頭線が地下に乗り入れることになった。
私はあの沿線が大好きであった。
その理由はもちろん数少ない営団線の地上路線であることからで、地底人ではなく地球人自然科目の自分にとっては気持ちよく移動できる数少ない電車だったからに他ならない。
スカイツリーやソラマチもつい最近できたと思っていたが、一回訪れるとその興味は薄れあぁいつものようにそびえているなぁくらいにしか思わない。
本当に人の移り気ほど残酷なものはないのだけれど、それが東京なのだ。
■「KITTE(キッテ)」ってしってる?
JR東京駅の丸の内南口でも再開発が進んでいる。
私はこの駅の外にはほとんど関わりがなく暮らしてきた。
よく言われるようにサラリーマンやOLの街といったイメージが強いことはもちろんのこと、学生時代のバイトで近くに立ち寄った際に驚くほど昼飯を食える場所が少なかった経験からもそれはきている。
そこに、日本郵便が初めて手がける商業施設「KITTE(キッテ)」がオープンした。
名前の由来なんて説明するほどのことではないという指摘を他所に追いやって説明させていただくと「KITTE」は、「切手」と「来て」の2つの言葉に由来するのだそう。
鉄道の近くである点と、日本郵便が手がけているという点、そして流行りな感じの「ローマ字綴りの親しみやすい日本語」のネーミングは正に今を感じさせます。
旧東京中央郵便局の局舎を保存再生した部分と新築部分からなるJPタワーが聳え、その地下1階から地上6階までの7つのフロアでは、合計98店舗が出店。
それぞれのフロアにはテーマがあるそうで、「全国ご当地銘品フロア」「日本の美意識フロア」「古(いにしえ)と新しい感性の融合」など、大変個性的なものになっているらしい。
もちろん東京駅の近くに立ち寄ったときには覗いてみることは間違いないがその雰囲気を楽しむだけに終わりそう。
私は最近この手のスペースで道に迷うようになってしまったのだ。
老いとは困ったものですな。
行きつけのモールでならある程度の買い物ができるけど、新しい店舗は最低3回は行かないと帰ってこれなくなる・・・
品物のない小さなスーパーで買い物するお年寄りに対して感じていたことを思い出す。
(もっと品物の多い店で買い物すればいいのに・・・)
そういった考え方は間違いなのだ。
お年寄りはお年寄りで考えていて、探さなくてもいい、歩かなくて必要なものがものがすぐに見つかる買い物場所を選んでいたのを知ってた?品物の数ではないんだよね。
新しい商業施設ができるたびに自らの老いを感じていくことになるのかな。
ビジュアル日本切手カタログ〈Vol.1〉記念切手編1894‐2000
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