「幕府」 の由来

私もはまってます。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」。
元々、幕末・龍馬ファンのミーハーなのですが、ずいぶんご無沙汰していた大河ドラマも最近は変化してきたご様子で、色々と魅了されております。
とりあえず、出演者が豪華!これは昔からですね。
それとなんといっても映像がいい。
うちはお金もないのに早々に地デヂが入っていたので映像にはなお更うるさい。
いくら映りがよくても、実際の景色が二流では話にのめりこむ事はなかなかできません。
民放のドラマなどはもとから顔のアップが多く、流行のタレントを出せば間違いない感がいなめません。
もちろんストーリーの起伏の激しさも売りで、要はハラハラを売りにしているのでしょう。
それに比べ龍馬伝は、若干のストーリーアレンジ(オリジナル)はみられるものの、歴史の事実に沿って話を進めていかねばなりません。
その予定調和を新鮮に見せているのがその映像美。
あたかも煙にまいているかのような薄っすら曇った映像が俳優のリアルを消し、たまにみせる当時はないようなメリハリカラフルが心に深く残ります。
そんなこといっても二枚目福山さんで視聴率とってるんじゃないの?
そうかもしれません。
しかし、大河以外のドラマもお奨めです。
リアルであり続けなくてはならないNHK。
たまにはチャンネルを回してみてください。

さてさて、国営とはいえ一局贔屓はこのぐらいにして、今日は「幕府」について。
鎌倉、室町、江戸と続いた幕府。これって一体何?
中学社会をよく勉強しなかった私のような人のために今日はこれを調べてみます。

とりあえず幕府って何?「府」という字から「政府」に似た機関なのでしょうか?
しかし、「政」は政治のことでしょうしそれに対して「幕」と言われては何も思い浮かびませんね。
調べてみると、名詞としての幕府の意味は二つ。
1、征夷大将軍を頂点とする武士による統治機構のこと。
特にその長さから幕府として大きな存在感を示した、江戸幕府を指すことが多い。
2、転じてそのような巨大な力を持った個人を揶揄する意味で用いられることもある。
ここで、政府との大きな違いは「武士」であるかもしれません。
なんとなくヒントが。

ではその由来は?
それは古典中国語からだそうです。
「幕」は天幕から。
将軍のいる天幕(テント)を意味したのが日本語に借用され、武家の棟梁であるものの名称になったそうです。
そして、武士の長が天皇に替わり日本の君主として政治機構を開き君臨するようになると、その統治機構のことを指す名詞となったとのこと。
それで「幕府」と。
確かに戦でもよく幕をみかけるし、お屋敷の入り口にも家紋などがいれられて飾られたりしてますから・・
しかしなんだか納得できませんね。
それなら日本では、「陣」じゃないだろうか?
「陣府」じゃだめ?
「本陣」て言葉も残っていますしね。
本陣とは、戦国時代以前の日本では戦場において大将が位置する本営を指した軍事用語であったそうです。
でも、では江戸以降は?
宿場で大名や旗本、幕府の役人などが使用した宿舎の名称のことを言ったそう。
意味するところは同じはずなのにその規模がずいぶん狭められてますね。
漢字における中国の影響はやはり恐るべしですね。
源頼朝さんの気持ち一つで変わったはずですが、、
そんな簡単ではない?




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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