「エイプリルフール」 の由来
今年も私の大好きな日がやってきた。
それは4月1日のエイプリルフール(April Fools’ Day)だ。
皆さんご存知のように、この日は嘘をついてもよいとされている。
その由来は英語からとなるのだろうか。
“April Fool”の「fool」は、ばか者を意味する。
だから「April Fool」とは4月1日に騙された人のこと指すのだそうだ。
これは知らなかった。
日本語だと直訳で「四月馬鹿」となる。
漢語的表現では「万愚節」または「愚人節」。
なんだか騙されるほうが悪いといった調子だ。
フランス語では「プワソン・ダヴリル」(Poisson d’avril, 四月の魚)と呼ばれるのだそう。
これは子供達が紙に書いた魚の絵を人の背中にこっそり張る付けるいたずらをするからなんだって。
我々も小学生の時にはよくやったものだ。
これはきっと前世代全国共通ではないだろうか。
四月はバカみたいに魚がよく釣れるから四月の魚となったらしく、これについてはエイプリルフールの起源の一つと考えられているんだって。
この魚については、中でもよく釣れるからという理由でサバだといわれているがサバ(maquereau)には「ヒモ男」や「誘拐犯」という意味もあるのだそう。
日本でも暖かい春になると不審者が増えるよね。
どこの国でも一緒なのだろう。
さて、エイプリルフールの起源については他にも世界中でたくさんの説があるらしい。
しかし、確たるものがないので仮説の域を出ていない中ならいくつかを並べてみよう。
●インドから
修行僧たちは、春分の日から1週間に渡って過酷な修練を行うという。その終わりが4月1日。
悟りの境地から、迷いの多い現世に戻ってくると思うのだそうだ。「つらい修行がムダになる」と。
そこで、修行の期間があけた4月1日を「揶揄節」と呼んだという。
そこから転じて、人に無駄なことをさせてからかうというエイプリルフールが生まれたという説。
●キリスト教旧約聖書のノアの方舟(はこぶね)から
ノアの方舟(はこぶね)の話は皆さん大筋はご存知のことだろう。
彷徨う方舟から陸を探す為にノアはハトを放ったという。
しかし、何も見つけられずハトが戻ってきてしまったのだ。
その日がちょうど4月1日だった。
そのことからいつしか、ムダな日のことをウソをついていい日としてエイプリルフールが生まれたという説。
●シャルル9世から
16世紀の西欧では、3月25日が新年で4月1日まで春の祭りを行っていたのだそう。
ところがフランスのシャルル9世が突如1月1日を新年とする暦を採用する。
反発した市民はが4月1日をウソの新年として馬鹿騒ぎをするようになった。
しかしそれだけでは話は終わらない。
怒ったシャルル9世は、騒いでいた民衆を片端から捕まえて処刑してしまったのだ。
フランス人はこの事件への抗議の意味を込めて、4月1日には毎年バカ騒ぎを続けるようになったという説。
世界の至る所でエイプリルフールにまつわる様々な話が見られるようだ。
もしかしたらたくさんの出来事が重なって生まれたのがエイプリルフールなのかもしれないね。
大好きなイベントなんだけど、私はここ数年嘘をついたことがない。
理由は簡単で、私の嘘は突拍子もないから周りにあまり受け入れられない。(やりすぎちゃうんだね)
それでも人が嘘をついてくれることを心待ちにしている自分がいたり。
でも今年騙されたのは某テレビのキャスターの冒頭の挨拶くらいだったな。
嘘をついていいのは4月1日の正午までに限るとも言い伝えられているという話も見つけた。
そのくらいの余裕ある楽しい嘘をつこうよってことなのではないかと思う。
嘘は時に人を傷つけ、過ちを手伝う恐れだってある。
来年は人を幸せに楽しい気分にさせるような嘘をついてみようと思うんだわ。
一年かけて段取ってどか~んと一発・・・ その膨らまし方が不味いのかな。。。
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