「チャルメラ」 の由来
「ちゃらんぽらん」とは、いいかげんで無責任なことを言います。
私などは几帳面・・ではありませんが、比較的神経質で気を使うほうなのでなるべく「ちゃらんぽらん」で生きたいと考えておりますが、こういった場でこのような宣言をするのはあまり適切ではないでしょうね。
お前のどこがちゃらんぽらんなの?友人の怒鳴り声が聞こえてきそうです。
この、いいかげんさがにじみ出ている「ちゃらんぽらん」にもそれなりの由来があります。
最有力とされているのは、嘘やいい加減な事を表す「ちゃらほら」が変化し、「ちゃらんぽらん」になったとする説。
この「ちゃらほら」については「出鱈目(でたらめ)」「嘘(うそ)」「出任せ(でまかせ)」といった意味を持つ「ちゃら」と「ホラを吹く」の「法螺(ほら)」と同じ「ほら」からきたと考えられます。
そしてもう一つ、他説として興味深いものがありました。
「ホラを吹く」の「法螺(ほら)」が吹いて音を出す楽器「チャルメラ」と関連付け、
「チャルメラの略+ホラ」で「ちゃらほら」となり、「ちゃらんぽらん」になったとする説です。
ようするに・・・若干駄洒落が入った由来のようです。
これの何が興味深いって?
それは「チャルメラ」って楽器なんてあるの?
■「チャルメラ」とは
チャルメラとは、オーボエと同じ、2枚リードの木管楽器の一種なのだそうです。
そんなもの見たことないよとお思いでしょうか?
確かに見たことはないかもしれませんがその音色は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ほら、よく屋台のラーメン屋の客寄せに使われている ソラシーラソー ソラシラソラー♪のあれです。
あの楽器が「チャルメラ」だったのです。
つまり、あの即席ラーメン「チャルメラ」も楽器の名前からきていたのです。
確かに袋には屋台を引いて楽器を鳴らすおじさん。
ほんとだ!ビックリですね。 ・・・でもそんなに驚くのは私だけ?
■「チャルメラ」の由来
チャルメラはポルトガル語の「チャラメラ(charamela)」からその由来がきています。
(ちなみにcharamelaは葦を意味するラテン語 calamus からきている)
ポルトガルの「チャラメラ」も同様に楽器でオーボエの源流となったとも言われているようです。
日本に入ってきたのは16世紀で、当初は南蛮笛とも呼ばれていました。
ところがややこしい話があり、現在我々日本人がチャルメラと呼んでいる楽器は中国伝来の唐人笛「嗩吶(さない)(スルナイ)」のことなのだそうです。
これについては江戸時代初期に長崎を訪れたポルトガル人が、嗩吶を見て自分の国の楽器に似ていたことから「チャラメラ」と呼んだことが原因だと言われております。
それから400年。
歴史とは恐ろしいものですね。
最初は「ちゃらんぽらん」の由来を調べるはずでしたが、個人的に「チャラメラ」が気になり
今日は途中から方向転換させていただきました。
皆さんはどちらの由来が気になりましたか?
久々にお夜食に「チャラメラ」が食べたくなりました。
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