「油断」 の由来
油断大敵
最近この言葉に悩まされています。
物事ってうまくいくときって何をやってもとんとん拍子に進むものじゃないですか?
そんなことはない?そんなあなたへは更なる十分な下準備をお薦めします。
ところが逆に上手く行かないときには、別なベクトルの関係ない商談まで崩れ始めてたり人生って本当に不思議だし、非常に儚いものでもある気がします。
先日も先方が9〇%大丈夫と言った案件が、たった数人の意見で崩され全くの夢物語に終わりました。
それなら可能性を数字で表すなよ。それが手術なら誰でも受けるだろ!
たくさんの愚痴やら文句やら様々なものが噴出してきましたが、もちろん先方には伝えられず心に納めるのにずいぶんと時間を浪費しました。
油断大敵 油断をした私が悪い。
今はそのように解釈していますが、本音で言えばまだ煮えきりませんし後悔も残っています。
■「油断(ゆだん)」の由来
ところで「ゆだん」て何で油を断つと書くのでしょうか?
それは仏教の経典「涅槃経」の中のある物語から。
王様が一人の家臣に油の入った鉢を持たせました。
それだけでもなんだか嫌な王様なのが窺い知れますね。
そして一言
「一滴でもこぼしたらお前の命を絶つぞ」
うしろには刀を抜いた監視人をつけます。
家臣は細心の注意をはらって鉢をささげていたととのお話。
こりゃ全く油断できませんね。
ただこの説が正しい場合、「涅槃経」の中の「ゆだん」がすべて「油断」でなければならないはずですが実際には様々な漢字が用いられているとのことなのでその信憑性は薄いそうです。
他には、「ゆっくり」「のんびり」を意味する「寛(ゆた)に」が音変化したとする説があるのだそうです。
話に聞くと四国のある地方では、今でも「ごゆっくりなさい」というところを「ごゆだんなさいませ」というのだとか。
温泉旅行に赴いたとしても「ごゆだんなさいませ」とか言われたら逆に油断できない気がするのは私だけかしらん?
他にもいくつかある由来候補もやはり「油」にまつわるものが多いようです。
非常に便利で我々の生活を豊かにしてくれる油ですが、その反面、一度火がついたら手が付けられず扱いも非常に神経を使います。
そのくらい細心の注意を払えというのが、「油」の漢字が用いられた理由かもしれませんね。
その事実は今も昔も変わる事がありません。
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