「だらしない」 の由来
私は「だらしない」のがあまり好きではありません。
でも自分はなるべくルーズに生きたいと考えています。
実はシャツを入れるのが苦手です。
TシャツはもちろんYシャツでも出したくなってしまいます。
靴は自分のサイズでなくても安かったり気に入ったものに他のサイズが無ければ大きくてもお構いなし。
ズボンも痩せているのにルーズなものが穿きやすいから好きで、よく周りから場に合わないチョイスをして怒られます。
服装だけが「だらしない」=ルーズではなく性格もルーズかもしれません。
いや神経質か・・・きっと細かいところとどうでもいいところの差が激しいのでしょう。
先日公園でおばぁちゃんに叱られている小学生を見かけました。
シャツがズボンにインしていなかったのです。
子供は早く遊びたくて前のめりでもがいていましたが、無理やり捕まえてイン!
ところがインしたのはTシャツだけで肌着は丸見え。中途半端インしてしまったのです。
私はそれが気になって気になって。昼休みの間中その子に釘付けでした。
私って「だらしない」の?それとも「几帳面」なの?自分でも分からなくなってしまいました。
■「だらしない」の由来
「だらしない」は、「しだら」の倒語なのだそうです。倒語といわれても何のことやらですよね。
「だらしない」と同じ意味の形容詞に「しだらない」があります。
これを音節順序を入れ替えると「だらしない」となるというのが由来であるというのが今回のお話。
「しだら」とは事の成り行きのことを言います。
「しだらなし」は「しまりがない」といった意味と考えると分かり易いことでしょう。
確かに「ふ・しだら」と考えれば「しだら」から「だらしない様子」が想像できますが、「自堕落(じだらく)」が訛ったところからきたという説もあるそうです。
そのように音が入れ替わったのにはいくつか理由があるといいます。
ひとつは濁音で始まるほうが悪い印象を与えるという理由から。
もうひとつは擬態語である「ダラダラ」に近い印象となるとうにするため。
確かにどちらももっともらしい理由に思えます。
更に、江戸時代に逆さ言葉が流行った時に生まれたといった説もあるそうですが、その場合は「らだしない」となるはずなので可能性は薄いようです。
このように変化した語は私ははじめて聞いたのですが、他にも「あらたしい」が「あたらしい」に変化したといった例があると言います。
「だらしない」の反対は?
きちんとしている、整っている、規則正しい?
どれも堅苦しそうですね。私はやはりだらしない方が気楽です。
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