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「ラリる」 の由来
なぜ大人は酔っぱらっていいのか?
子供に聞かれたらなんて答えればいいのだろう。
大人だから?
判別がつくから?
もう成長しないから?
だが、その大人も薬物の乱用やシンナー中毒(俗称アンパン遊び)、ガスパン遊び(酸素以外のガス類を吸引し、酸欠状態での酩酊を楽しむこと)といった行為は禁じられている。
ではなぜこれらが禁じられているのか?という問いに、我々は法律で禁じられているからと答える。
でも、本当にそれが答えと言えるだろうか?
周りに迷惑をかけるから?
ダメ人間になるから?
その道の人々の活動資金になるから?
ドラッグの乱用による事故が多発している。
脱法というフレーズはよくなかった。
法律で禁じなければOKということになる。
だが、危険ドラッグというネーミングもどうだろう。
何が危険か?という答えは私の抱く「なぜ使ってはいけないのか?」という疑問にも通じる。
その素朴な疑問に大人の皆さんは正確に答えられるのだろうか?
「ラリる」の由来
今もそんなことを言うのかどうか、私には情報がない。
ドラッグとかシンナーをやって薬物中毒でいい気分になっているひとを、「ラリる」とか「ラリってる」とか言ったものだ。
これは、呂律が回らない状態になってしまっていること。
1960年代に「若者言葉」の一種として生まれたらしい。
もともとは的屋が使う隠語であったとも言われているが、その由来はいくつかあるようだ。
一番理解できるのが、呂律が回らなくなると何を言っているか意味不明で「らりるれろ」のラ行発音に聞こえることからであろう。
他にも、そもそも「らり」が馬鹿者を示す隠語でそれを動詞化したものといった説や、「めちゃくちゃ」を意味する言葉「乱離骨灰(らりこっぱい)」を縮めた「乱離(らり)」を動詞化したものという説もある。
どれが有力かというと実は最後の「らりこっぱい」とのこと。
意外じゃないですか?
「ラリる」の生まれた1960年代が何を示すかというと全学共闘会議の時代。
当時のドラッグ代わりは睡眠薬だったらしい。
ハイミナールやノルモレスト、ブロバリン遊びと聞いて反応するあなたはその世代?
闘っていた時代にもストレスはあったのですね。
今のような平和な時代とは用い方は違ったはずですが。
いつの時代でも人は悩み深き生き物なのですね。
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