「モットー」 の由来
それほど目立たない地味な中学校の時の友人が、卒業文集で記した言葉がポリシーだった。
自分は英語が苦手だったのでその意味が分からず、でも響きがかわいかったからなんとなく気になってその後も頭のどこかに引っかかっていた。
自分なりの翻訳で、その時の彼が表現したかったことを日本語にすれば「自分らしくありたい」ということだったんだと思う。
確かに彼はその後も地味ながらも独自路線と自分らしさを追求・探求し意外に頑固な一面を見せながら人生を満喫しているはずである。
途中までは知っているがその後は追うことをやめたので知らないし興味もない。
でもたぶん結婚はしていない。これは間違いない。
だって稲中卓球部みたいなビジュアルなのに面食いだったから。
そんな彼のことを数年ぶりにふと思い出した。
それはこの言葉の由来が気になったから。
■「モットー」の由来
たぶん英語からきているはずなのだが、あまりにもそれっぽくないので確証は持てずにいるそんな言葉がいくつかある。
もちろんポリシーは英語からきているのだが、その意味を調べてみて少し驚いた。
政治用語としての政策の意味。これには方針も含まれる。
これを個人に用いるのは日本独特の用法と言えよう。
そしてそのポリシーを思い起こさせた*モットーに話はうつる。
こちらもそのルーツは英語であろうと考えたわけだが、我々の日常会話に密接すぎるのとその発音がどうも英語らしくないところに若干違和感を感じたのだ。
今日はその理由がはっきりした。
モットーが英単語であるのは間違いない。
motto と書き、(書物などの)題銘、標語、金言、座右銘などを意味する。
しかしそれも、イタリア語の motto 言葉からきているというのだ。
さらにそれでは話は終わらず、遡ればその由来はラテン語の muttum 声・発声 らしい。大分違ってきている…
イタリア語から英語に入ってきたのは1589年とかなりの昔。
だからラテン語からイタリア語へ移ったのはもっと前のこととなる。
もちろん途中で様々な出来事や状況、勘違いを経てこのような結果となった。
それなら一層のこと、日本語からもどこかへ移ってほしいと思ったりするわけだがこれだけ情報の行き来する時代では、もうそういった移行を目にすることはないのだろう。
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