「ミーハー」 の由来
自分はミーハーではない。
そう信じてきたのですが、最近その自信が揺らぎつつあります。
無難なものを選んだり、流行が気になったり、年を取ってきたせいか明らかにミーハー。
ミーハーとは!世の中の流行や芸能人に熱中したり、影響を受けやすかったりするような者に対しての呼称。
■「ミーハー」の由来
通常はカタカナで「ミーハー」と表記しますが、かつてはみいはあ、みいはあ族などと呼ばれた事もあったのだそう。
こういったことがどうやら由来のヒントになりそうです。
「ミーハー」は昭和初期(テレビが普及し始めた1950年代後半)に生まれた俗語。
元々は低俗な趣味や流行に夢中になっている教養の低い者や、そのような人(特に若い女性)を軽蔑して言う蔑称だったといいます。
最近の用法で考えると、「ある事象に対して(それがメディアなどで取り上げられ)世間一般で話題になってから飛びつく」といった意味でのものがほとんどであり、男性女性、年齢を関係なく用いられているようです。
当時流行した同様の表現として大宅壮一さんの「一億総白痴化」があげられます。
テレビの登場で情報の伝達スピードが均等化し、全国で同じ時期にタイムロスなく流行が広がっていったことを揶揄した表現なのでしょう。
ミーハーの誕生秘話にはいくつかあげられるといいます。
一番興味深いのは、1927年に公開された松竹映画「稚児の剣法」でデビューした林長二郎さん(後の長谷川一夫)のファンから生まれたという説。
松竹は林さんのデビューに、当時としては破格の二万円という金額を投入したといいます。
林さんの美貌なら十分元が取れると考えたのでしょう。その読み通り林さんはたちまち若い女性の間で大人気となります。
その状況を揶揄してできたキャッチフレーズが彼女たちの好んだ「みつまめ」と「はやし長二郎大好き人間」から「ミーハー」だったというのがその説。
しかし、ミーハーが世間に登場した時期とのズレや、林の「は」は理解できても、みつまめの「み」を考えるとその信憑性は薄い気がします。
他にも、当時の女性の名前に「みよ」「はな」といった「み」「は」で始まる名前が多かったことから「ミーハー」となったとか音階のドレミファから「ミーハー」となったとか、英語の「Me」「Her」からといった説もあるようです。
後に、音階のミファより高い「ソーラー族」なる単語も生まれたそうですが、世間には浸透しなかったという話も見つかりました。
震災以降エネルギー問題が言われ、世間は太陽光ブーム。
私も流行りの「ソーラー」の導入を検討していますが、パネルも業者も大手メーカーにしか目がいきません。
そんな自分はやっぱりミーハーだなと反省する次第であります。
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