「ジャポニカ学習帳」 の由来
なんだか懐かしい気分にさせてくれるものに再開しました。
その名は「ジャポニカ学習帳」。
ジャポニカ学習帳は、1970年の発売以来、30年を超えるベストセラー。
ジャポニカと言えばやはりあの、特徴的な表紙。
それが何の意味があるのかについては、正直使っていた当時は疑問でした。
実はそれがジャポニカのこだわり。
その名も「世界特写シリーズ」。
1978年に始まったこの表紙の写真、実はすべてオリジナル。
取材班をわざわざ世界各地に派遣して撮影し、世界に1枚しかないオリジナルの貴重な写真を使っているのです。
そこには「子どもたちに自然を愛する心を育んでもらいたい」、という願いがこめられているのです。
そのために裏表紙には、表紙写真の解説、また学習図鑑を掲載。
同時に 取材班が撮影した、めずらしい植物や昆虫、動物の生態などを紹介。
カラー写真やイラストを使った「アフリカの生き物」、「行ってみたいな!世界旅行」「なるほど!食べ物のひみつ」「地球・自然について知ろう」は学校の授業では絶対に知りえない自然についての知識を広げ地球環境への関心を高めてくれるのです。
私もこのコーナーが大好きで、早く次のノートにならないものかとページを無駄遣いしました。
■「ジャポニカ学習帳」の由来
ジャポニカ学習帳はショウワノート株式会社の商品。
学習帳のトップブランドとして知られ、キャラクター商品にも強いそう。
かつては一般向けの文具も製造していたが、現在は学童向けに特化しているらしい。
ジャポニカ学習帳は他の学習帳より数十円高く、プレミアム級の学習帳の先駆けとなった。
なるほど、だからなかなか買ってもらえなかったのですね。
その名前「ジャポニカ」については正確な記述がありませんが、「日本の」という訳そのままで考えて間違いないでしょう。
日本を代表する学習ノート、とまでは言いすぎでしょうが、世界に直接出向いて撮る写真がその印象を強くしていますね。
ちなみにショウワノート株式会社は、昭和22年に封筒や伝票の制作を手がける「昭和紙工」として創業し、昭和31年には「昭和ノート」と社名。
昭和53年に現在のようなショウワノートとなったのだそう。
世界を取材して回る山口さん。
そんな彼の苦労日記はこちら
冒頭部分はこんな感じ
自然相手の取材には失敗がつきものだ。身近な場所であればやり直しが利くが、海外だとそういうわけにはゆかない。
失敗を回避するために下調べは十分にするのだが、気象などの変化や生き物の状態をタイムリーに把握(はあく)することは難しい。
ぼくは何度も失敗し、「失敗の天才だ」と豪語(ごうご)しているが、心の中は穏やかではない。取材を任された義務と責任が重くのしかかってくる。取材に出てからでは遅いのだがどうしようもない・・・
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