「柿安(かきやす)」 の由来
デパ地下が好きです。
それなりの食べ物が適正な価格で尚且つ、好きなものを好きなだけ購入できるのです。
飲食店での食事も悪くはありませんが、私は自宅でのんびり周りに気を使うこともなくゆったりした食事をすることを一番の至福の時間としています。
だから特にそういった食事の最高峰ともいえるデパ地下を愛しているというわけ。
まぁそれ以上もあるでしょうが料理が全く出来ずにお手頃価格ということでご了承ください。
とりあえずで購入してしまうのはローストビーフ、その時の気分ではそこにとんかつが加わり酢豚等の中華が加わるのが基本メニュー。あれれ・・・肉ばかり。
これでは大変と、申し訳なさ程度で色とりどりの野菜がきれいに山となった柿安へ。
100グラムでもいいお値段だなと思いながらも、そのビジュアルの魅力と種類の豊富さから一品でよかったものが二品、三品と進み・・・
あとはいつものように、購入したものを食べきれず三回の食事にわけて食べる始末。
そうして食べ終わる頃には二度とこの過ちを繰り返すまいと心に決めるのだが数か月後には同じことを繰り返している。
まぁそれだけデパ地下が魅力だってことだね。
ところで最後にお惣菜を購入した柿安が、本業が肉屋だといくことを今知った私はちょっと狼狽した。
■「柿安(かきやす)」の由来
テレビで知った話だが、柿安さんは本来、肉屋さんらしい。
商売の転換期が訪れたのはBSE問題。
牛肉が全く売れなくなったのだ。
その時の対応が早かった。
力を入れ始めていた総菜部門に一気にシフトチェンジ。
デパ地下から撤退していく牛肉専門店の跡地を狙って出店して厨房にはBSEで職を失ったプロの調理師を入れたのだ。
ピンチをチャンスに変えた見事な戦術というわけ。
しかしお肉屋さんだとしてもなぜに「柿安」という名前かと言えば話は創業者である初代赤塚安次郎さんの前の職業に関係している。
赤塚さんは果樹園を経営してたそうで、その品目はもちろん柿。
柿を販売している安次郎さん・・・周りの人々は「柿の安さん」と呼んだわけ。
だから牛鍋店を開業するときにその時の屋号であった「柿安」を用いたということだ。
デパ地下で生き残るには熾烈な争いがあるらしい。
数センチ数万円が勝負の分かれ道。
そうして勝ち抜いた店が軒を連ねる、だからデパ地下に外がないのかもしれないね。
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