「OHZAN(オウザン)」 の由来

ホワイトデーのお返しを購入するためにデパートの地下へ。
日ごろからもっと勉強しておくべきだったと痛感させられる。
どれを買っていいかわからない。
同じように右往左往する男性の群れ。

「やっぱり味じゃないか。」「でも数買うんだから値段も大事だよ。」
そんな会話が聞こえてくる。

一人で訪れた私は相談する相手もいない。一通りまわって気付いたことがある。
一つは若い女性が購入している店で同様のものを買えば外れはないということ。
もう一つは知識のなさを苦労でカバーするという考え方。

時間はまだ30分ほどはある。決めた。並ぼう。

行列ができているお店に間違いはないという田舎者の考え方だ。
早速、一番前に並ぶ数人の隙間からショーケースで品を確認。
どうやらクロワッサンみたい。それなら値段もさほどではないだろう。身内の贈り物なら十分いける。
とりあえず十数人の列に加わった。時間の経過が途方もなく遅い。
並ぶという行為もそうだがそれ以上に売り切れというプレッシャーもそこに加わる。
~あと何個ですとか、そちらはすでにといった言葉が頭の上を行き来する。

どうやら箱に入ったラスクは残り1種類。クロワッサンはシンプルなタイプしか残ってないようだ。
ある程度予算と相談しながら待つこと20分。
ようやく順番がまわり、無事決めていたものが購入できた。
買ってから気付いたのだが、どうやらクロワッサンに見えたものもラスクらしい。
お店の名前はOHZAN。
カフェという文字もみえたけどいったいどういった店なのだろうか?

■「OHZAN(オウザン)」の由来

「OHZAN Cafe and Restrant」その字が示す通りオウザンは秋田にあるカフェとレストランのお店。
オウザンは「櫻山(おうざん)」と書くらしい。
ラスクからは想像がつかない日仏文化を味わう贅沢カフェ。
敷地には千坪の広大な櫻山庭園を持つのだそう。

「櫻山(おうざん)」とはやはりここからきているようで、樹齢数百年ものケヤキが目立つ庭園も、春になるとその名前の由来が分かるようにこんもりとした薄紅色の山のように見えるほどの桜の木々が出迎えてくれるらしい。
豊かな自然を借景とし、人の手によって計算された庭園が構築されているのだとか。

まさか、英語の「OHZAN」という綴りからは、秋田も桜もレストランも日本家屋も予想もしなかったので非常に驚きです。

だって店員はフランスでパンを売るおばさんみたいな格好だしクロワッサンラスクには少女のそれを思わせるようなデコレーション。
そのギャップがきっといいのでしょうね。

買って帰ったラスクはなかなか好評。
ただそこは物の移り変わりの激しいデパ地下。
一時のブームなのかもしれません。
でも地方ブランドがそのように都市部で何も知らない人の手に渡り消費されているという形状。私はそれほど嫌いではありません。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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