「お世辞」 の由来

社交辞令とお世辞が下手な私は苦手な場所がいくつかある。

一つ目は飲み会。
仕事関係の気を遣う相手だと最悪で、誰の隣に座ろうか、果たしてその人の隣に座れるかといった悩みで前夜は寝られないほど。

二つ目は地元の先輩との絡み。
世間での上下関係と、この地縁の上下関係ってのは別ですごく気を遣うし、ギャンブル酒煙草女の話しかしない彼らとはなかなか間が持たない。
ついつい余計なことを言ってしまい後でトラブルを抱えたり、本当に面倒。

そして最後は結婚式。
まさに今日も参加してから書いているのだが、非常に苦痛な三時間だった。
どんな声をかけたものだろう。それが出てこないのだ。
新婦の親族として参加したのだが、年も離れているのでそれほど共通の思い出もない。
その中からいくつかをかき集めて、何を話そうか解析を進める。

きれいになったね~とか恥ずかしくて言えないし、あのころは~だったのにねぇ~ とか思い出を語るほどおやじでもない。
披露宴の内容をほめたりいじったりするのだろうが、それほどの斬新さもなかったので無理に何かをつくるとぼろが出そう。

中でも一番苦手なのは、あの退場の時の見送り。
新郎新婦とその両親が招待者を見送るわけだが、順番が近づきどんな一言を交わすべきかと本気で悩む。

「今後とも宜しくお願いします。」
「今日はお招きいただきありがとうございました。」
「近くにきたら必ずよってね~。」

あ、これはお世辞だからNG。

他になんだなんだなんだ…結局おめでとうだけ言って新婦の目を見つめたらあまりにも泣きすぎて目が赤くて、そのことを口にしようとしている自分をなだめるのに精いっぱい。
無言のまま前を通り過ぎてしまった。

またやってしまった・・・

ほんとお世辞が苦手って辛い。

■「お世辞」の由来

お世辞ってのは・・・ なんて上手に語れるほど知り尽くしてもいないわけだがその由来は「言葉」でうまく世の中を渡っていくということから来ているのだそうだ。

「辞」という漢字は、我々にとってネガティブな印象の意味が多いが「辞書」「辞典」「祝辞」といった使用方法からもわかるように
「言葉」という意味もあるのだそう。

つまりお世辞の苦手な人間は世渡りが下手というわけ。
まさに私のこと。正直すぎるバカ。
次の結婚式は予め自分用の台本をしたため練習してから参加しよう。
相手もお愛想だと思って勢いよく飛び込んでみる。
めでたい日なんだから適当に笑っていれば大丈夫。
でも一番心配なのはプレッシャーで飲みすぎてしまうことだな。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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