「万引き」 の由来
私は人生の中で、これをしたのはただの一度だけ。
もちろん故意でありません。
「万引き」とは、客のふりをして店から商品を盗むことを言います。
物余りの現代では、興味本位やスリル、誰かに見て欲しくてこの行為に至る人が多いようです。
先日店番を頼まれました。
といってもフリーマーケットの店番です。
値段を憶えるのも一苦労、商品の説明に手惑いながらも一時間ほどこなしました。
友人が戻ってきてほっとしたのもつかの間、彼の一言に青ざめます。
「あれ? 一番高額の商品が一つない・・・」
更に調べてみると、他にも細かいものがいくつか紛失しているのに気がつきます。
「やられた・・・」
話をよく聞くと、客に紛れて万引きをする人が多発しているのだそうです。
まさか素人のフリーマーケットで・・・
友人の持ち物はかなりの人気で、一時は10人ほどの人だかりが出来ていました。あの時か・・・
一人一人の顔が浮かびます。
なんだか寂しい気持ちになってしまいました。
被害額は2万5000円。
友人は許してくれましたが、それ以上にそんな時代にガッカリさせられました。
■「万引き」の由来
万引きは、江戸時代から使われている語だそうで「間引き(まびき)」に撥音「ん」が入った言葉であるという説が有力とされています。
意味ありげな「万」には何の意味もなく、ただの当て字なのだそう。
間引きとは、不良のものを除いたり間隔を保ったりするために密生している農作物を適当に抜き取ること。
口べらしのために生まれたばかりの子を殺すこと。ところどころ省くこと。
商品を間引いて盗む・・・つまり選んで引っこ抜くと考えていいでしょう。
やはりいい言葉、いい表現とはいえませんね。間違いなく故意です。
また「間」という漢字は「運」の意味も持ち合わせているため、「間」と「運」が結合され、運を狙って引き抜くという意味で「まんびき」になったとする他説や、
タイミングを見計らい盗むことから、タイミングの「間」からといった説もあるそうです。
客のふりをして店から商品を盗むこと、やはり完全な故意です。
私も一度したことがあると冒頭で書きましたが、過失であったので無実のようです。
小学生のときに兄弟とお遣いに行ったあの日のことは今でも忘れられません。
自分の大好きなパンを見つけ、私はそれをカゴに入れずに持ち歩いていました。
他の買い物をすませ、レジに並んで会計。
私はそのパンをカゴに入れずに持ったまま通過してしまったのです。
初めてのお遣いの緊張もありました。
店の人に説明すれば済んだことかもしれませんが、その勇気がありませんでした。
まぁ仕方ないことさと笑いながら帰宅したら・・・母親の拳骨がとんできたのです。
ものすごい剣幕で怒られました。
想像もしていなかったその出来事が、私の脳裏に今でも鮮烈に記録されています。
間違いでも悪いことをした。
それ以来万引きめいた行為をしないように深く注意するようになりました。
誰でも似たような経験はあるのではないでしょうか。
その時の親の一つ一つの対応が人生の大きな分かれ道なのかもしれません。
おっさん傍聴にいく!―最近の裁判所でのあれやこれやをグダグダ語ってみる。 (おっさん問答)
furimabitch - 2019年5月8日, 7:03 AM
フリマ出店常連です。アメブロもやってます。25000円ですか~、よく許してくれましたね。その友人は心の広い人です。私ならそもそも忙しい時に慣れない人に店番を頼みません。頼む時には高額商品は隠していきます。奥さんが夫に店番を頼み、間違って安く売って大ゲンカしているのを見た事があります。盗まれない為にはやはり目のやりばなど慣れが必要です。フリマ、よく盗まれるようですよ、私は滅多にありませんが、一度は確実にやられています。