「ゲゲゲの鬼太郎」 の由来

どんなに妖怪ウォッチが人気を博しても、どんなに人気作家の脚本でNHKの朝ドラが生まれ変わり「じぇじぇじぇ」なんて流行語が生まれても、我々の世代の妖怪と言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」なのである。
と声を大にして言いたいが、実は原作ではタイトルが違ってたのを皆さんはご存じだろうか?

「墓場の鬼太郎」

なんとも不気味なタイトル。ではなぜ墓場の鬼太郎なのか?というと鬼太郎が生まれた場所が墓場だったからなのだそう。
鬼太郎の祖先は幽霊族というそうで、人と霊の中間に位置するらしい。

■「ゲゲゲの鬼太郎」の由来

人類が地上に現れるよりずっと昔から存在していたが、人類の出現によって地下に追いやられてしまった。
モグラのように地中深く、穴の中で細々と暮らしていたのである。
最後の生き残りだった鬼太郎の両親は食料を求めて町に出てきたが、二人共病気になって死んでしまう。
妊娠していた母はお墓の中で鬼太郎を産み、鬼太郎は自力で墓石を押しのけて出てきたというわけ。
父親は体が腐って死ぬが、目玉だけ抜け落ちて手足が生え・・・「目玉親父」の誕生だ。
目玉親父が入って鬼太郎の目の役目をする左目については、鬼太郎の誕生をその場で見ていた水木という人間があまりの無気味さに鬼太郎を放り投げ、墓石に左目をぶつけて潰してしまったのだという。

ここまで読んでいただいても、とても夕食の時間帯でのテレビは放映は難しいのがご理解いただけよう。

アニメ化に伴いテレビ局サイドの意向によりタイトルも含めて変更が余儀なくされる。
鬼太郎自身も原作ではタバコは吸うし性格も悪かったが、アニメでは悪い妖怪を退治する正義の妖怪少年に変貌した。
タイトルは、皆さんご存知、あの有名な水木しげる作詞の主題歌から「ゲゲゲの鬼太郎」となった。
ちなみにアニメの好評もあって原作も途中からゲゲゲの鬼太郎にタイトルが変わったらしい。

「ゲゲゲ」の由来については作者の水木しげるさんの子供時代のあだ名「ゲゲ」から。
自分の名前「しげる」と発音することができず「げげる」と発音していたことからこのようなあだ名になったのだそう。
そこに鬼太郎を讃えるカエルや虫達の泣き声のイメージが付け加えられて「ゲゲゲ」となったというわけだ。

そうでした。NHKの朝ドラには「ゲゲゲの女房(ゲゲゲのにょうぼう)」ってのがありました。
これは水木しげるさんの妻、武良布枝が著した自伝をドラマに仕立てたもの。
ということは「ゲゲゲ」で好評を博して「じぇじぇじぇ」は狙ったのだろうか?
それはクドカンに聞いてみないとね。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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