「ダンボール」 の由来
私はダンボールが大好きです。
入れてよし、切ってよし、燃やしてよし、食べてよし(芸人の下積みなんかで)。
まさに収納業界の「アンコウ」捨てるところなしの優れものだからです。
上記を最初から説明すると、もちろん最初は本業である収納技術。
見た目やその素材(紙)からは考えられないほど頑丈で、引越しでは主役を務めます。
重いもの例えばお米などでも梱包が可能で、そのお値段も150円程度。頑丈な割りに安い!
切ってよし、カッターやハサミで手軽に切ることができます。
ノッポさんに代表される、子供達の工作においても重宝され、その世界を極めるとアーティストにもなれます。日比野克彦さんとか。写真参考
燃やす。
よく燃えます。ただし、一定の炎が燃え上がるまで若干時間がかかります。
商品が痛まないように敷いてあった中紙を着火に一枚用いるとものすごいスピードで燃え上がります。
余談ですが、湿気た着火材にイラついた友人はそれが入っていたダンボールでバーベキューを楽しみました。
食べてよし!紙ではありますが、堅気の皆さんはやめておきましょう。
そんな便利アイテム。ダンボール。今日はその由来を調べてみます。
ダンボールとは、板紙を多層構造で強靭にし、包装資材などに使用できるよう加工した板状の紙製品のことです。
英語では、corrugated cardboard。日本語表記では「だんボール」「段ボール」とも書きます。
段ボール。
積み重ねるから?
本来の意味である段ボールは段ボールシートのことを指すのだそうです。
段ボールシートって何でしょう。
それは、ライナーにフルーテッド(波型に加工)した中芯を貼り付け、さらに裏側にライナーで補強したシート(板状のもの)のことだそうです。
確証はありませんが・・ダンボールってよく見ると強度を増す工夫がされていますよね。
中の構造が波上になっているのは皆さんもご存知のことでしょう。
どうやらそれが段ボールシートのようです。
ダンボールの歴史
ダンボールの歴史は、19世紀のイギリス。
当時流行していた、あのシルクハットの内側の汗を吸い取るために開発されたそうなんです。
私は帽子には若干うるさいのでよくわかります。
型をとるためなのか確かに厚紙が内側に貼られています。
その後、アメリカにおいて包装資材として利用されるようになったそうです。
ガラス製品の包装に利用されました。
これも型崩れしない強度と適度の重さ、コストパフォーマンスからの選出であったと想像できますね。
そして今日の主役ダンボールについては、この言葉を作ったのがなんと日本人で井上貞次郎さんという方なのだそうです。
メイドインジャパンだったですね。
井上さんについて
明治14年兵庫県姫路市生まれ。実業家。
1909年に、放浪の旅から戻り、東京で「三盛舎」(後に「三成社」と改名)を創業。
国産ダンボール紙を技術的に完成させました。
「段ボール」の特許を取得し、大量生産と強固な段ボール箱の開発に成功。
聨合紙器(現社名レンゴー)を設立しました。
「日本の段ボールの父」と呼ばれているそうです。
段ボールの名前は、原紙にボール紙(ボールは英語のboardに由来)を用いていたこと。
それと、断面の波型が階段状に見えることによるそうです。
ただし現在は、ダンボール原紙は古紙を主原料としています。
重ねるから段ボールではなかったのです。
どうしても書きたかったので、井上さんの哲学「きんとま」でまとめ。
「きん」「と」「ま」に分けられ、「きん」はお金と金のように固い意志。
「と」は接続詞の「と(and)」。
「ま」は「真心」の「ま」と「時間」の「間」。
この4つを大切にせよとし、これはレンゴーの理念にもなっているそうです。
ダンボールより井上さんに惹かれた今回でした。
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