「カロート」 の由来
「カロート」 の由来についてまとめたエッセイです。由来だけ手っ取り早く知りたい人は下のほうまで飛ばして読んでね。
親戚のおばさんの法事に足を運んだ時に、近くに墓石屋さんの車と思われる軽トラックがとまっていた。
横には住所や電話番号の他にカロートと記されている。
カロートって何? 家に帰ると早速検索してみる。
■「カロート」の由来
カロートとは墓石の下の地下部分に設ける骨壷(箱)を収納するコンクリート製の納骨スペースのことらしい。
納骨室と考えれば間違いないようだ。
本来は「唐櫃」という漢字で「からうと」というふうによんでいたようだがなまってカロートになったのだという。漢字から平仮名、そしてなぜかカタカナ。
そこでなまってどうする!と突っ込みたくなるが…
カロートはその埋葬方法の変化から生まれたらしい。
皆さんの記憶に残っているかどうか、戦前は土葬が一般的でありました。
その後、火葬する事が当たり前となり骨壷を埋蔵する設備が必要になったのです。
その影響は、日本よりも早く火葬という仕組みが取り入れられていた中国のからきているところが大きいという。
当初はカロートを地下に設けるという形が一般的であったが、中に水が溜まるという不都合から墓地に階段を設けることで高くすることで、カロートの位置も高くし対応。
こうなると、幸か不幸か墓石そのものも小さくて済むようになる。
お墓にかかる費用が抑えられ我々庶民には有難いというものだ。
新しい墓所形態も生み出したカロート文化だが、カロート自体も進化しているという。
カロートの内側に彫刻を施したり、立体彫刻がされている物を使用したり通常外柵と同じ材質を使うカロートに墓石と同じ材質を使ったり・・・
まぁそれも、お墓の小型化による収益の減を穴埋めするための石屋さんたちの知恵のようですね。
中なんて開けるとき以外見えないし、故人が楽しむわけでもなし。
それでも入れたい人は頼んでみてください。
もちろんそれも生前か、遺言を残しましょう。
今の流行りはやはり樹木葬ですからね。
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