「大八車(だいはちぐるま)」 の由来

リアカーなのか、リヤカーなのか
そんなどうでもいいことを深く探求してしまう私の性格はけっこう面倒くさい。
自分が面倒くさい。気になるとなかなか眠れないし。
たぶんリアもリヤも、混同して使っている人も気持ちは一緒で「サイド」的な意味で間違いない。
だがそれが訛りなのか、一方が正しいのか、白黒はっきりつけたいのは私だけ?
「ア」も「ヤ」も綴りは似ているしはっきり言ってどうでもいい話。

辞典で調べてみると面白い。少しは読みたい気になってきた?
一方の辞書ではリアカーとして項目と説明が有り、リヤカーについてはは、「リア カー(リアカーを見よ)」とある。
広○苑では、「rear」リアで項目、説明が有り、リヤについては、「リア(リアを見よ)」とある。
まぁ、ようは「rear」の読み方一つであるという議論なわけだが二つの辞書には、全く正反対で書かれているのは興味深い。

同様に「gear」がある。
ギア・ギヤも元は英語のgearであり、両方の読みが存在する。
結果としては「どちらも正しい」ということでいいのだろうか。

ちなみにリヤカー、リアカーとは金属製のパイプと空気入りタイヤでできた2輪の荷車のこと。
最近はすっかり見なくなってるよね。その役を軽トラックに奪われているのがその理由なのかな。
日本で考案され、サイドカー(Side + Car)にならって「後部(Rear)に位置する車」ということでリヤカーと命名されたとか。
確かに外国では見かけないので英語から由来は来ていても固有名詞と考えればリアカーでもリヤカーでもどちらでもというかどうでもいいお話。

■「大八車(だいはちぐるま)」の由来

さて、それより前の時代に大八車(だいはちぐるま))というものがあったのを皆さんはご存じだろうか?
大八車(だいはちぐるま)とは、江戸時代から昭和時代初期にかけて(同様の構造の荷車は少なくとも平安時代から使用されてきたらしいが一般的には江戸からとされている)荷物の輸送に使われていた総木製の人力荷車のこと。
よく時代劇などで、柳のたれた船着き場などに止まっているあの荷車のことですね。
その名前の由来はいくつかあるらしい。

その大きさが8尺(約2.4m)のものを大八と呼んだとか(様々な大きさがあった?)一台で八人分の運搬ができるところからその名前が付いたとか(代八車と書くことも)現在の滋賀県大津の八町で使われていたことから、「大津八町の車」で「大八車」となったといった発祥説などがあるそうだ。

紛らわしいリヤカー、リアカーならいっそ大八と呼んでしまったらどうだろう。
今の時代ならその方が興味をひいて人気も出ちゃったりするかもよ。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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