「一緒くた(いっしょくた)」 の由来
雑多な物事が秩序なく一つになっていること、またごちゃまぜであることを一緒くたと言います。
ほんと語るは易し、しらぬが仏。
私は「いっしょくたん」だと思っていたし、しいて漢字をあてはめると「一色単」だと思っていました。
ちゃんと理由もありまして、一つの色に染まることを重複させることで「何もかもがごちゃまぜで一緒」のこと。 辻褄はあいますよね?
調べてみれば皆さんの中でも、間違いが多いよう。(ほっ)
一色単、一色端、一色旦、一色短 すべていっしょくたん。
よくも考えたなと、逆に感心するほど漢字が出てきますね。
どれもそれなりに理由づけできますし。
正しくは、一緒くた もしくは 一所くた で いっしょくた。
こうみてみると、紛らわしいのはどうやら「くた」のようです。
「一緒くた」の「くた」は、「くたびれる」「くたくた」「あくた」「がらくた」の「くた」と同源の可能性が高いのだそう。
万葉集の時代から使われていた古い言葉に「くたつ」という動詞があるそうで、これはある状態が時とともに悪い方向に変化することを意味するのだそう。
現在置き換えられている言葉で言うところの「朽ちる」。
「くたびれる」や「くたくた」の由来はこの「くたつ」からきているのは間違いとのこと。
「がらくた」については、同様に「くたつ」あもしくは「あくた」からきたと考えられるのだそう。
そういった中で、「一緒くた」の「くた」は「あくた」の「くた」と同源と考えられる、となると・・・
意味はどちらも「くず」とか「ごみ」。
朽ちたものが捨てられるものにと考えれば相互関係が見えてくる気がします。
いっしょくたとは、雑多な物事をひとまとめにすること、秩序なく一つになっていること。
まるでそれがごみ箱の中のように?
最近のコメント