「やくざ」 の由来

「ジャパニーズマフィア」

やばい人たちの集団。高倉健さん。北野たけし監督作品。
今日は、「やくざ」さんについてのお話。
やくざの定義については、組織を形成し暴力を背景に職業的に犯罪活動に従事して、収入を得ている人たちのことだそうです。
警察などからは暴力団とも呼ばれていますね。
ただ、多くのやくざの皆さんは「暴力団員」という呼ばれ方を嫌っているそうで、自らは「極道」、「侠客」と名乗ることが多いそうです。
ちなみに極道は本来仏教用語で仏法の道を極めた者という意味であり皆さんからすれば人とは違った道を極めているといった意味で用いているのかもしれません。
侠客(きょうかく)については、強きを挫き、弱きを助ける事を旨とした「任侠を建前とした渡世人」の総称であります。
こちらはどちらかといえば、自らの存在を正当化する場合に用いた自称であり皆さんにも罪悪感というものが存在している表れかもしれませんね。
そこについてですが、皆さんの行動がすべて間違っていると断言するのも私は正しくない、公平でない気がします。
政治が三権分立しているのもそれぞれが誤った方向に進まないようにお互いに監視するものであり、警察・法律などの国家権力が必ずしも正しいとは言い切れないので(彼らの犯罪を見れば明らか)それを抑止するといった役割だけでもその存在意義があるのではないでしょうか。
実際に接してみると不思議な団体で、私の参列した皆さんの葬儀において感じたことは、上下関係は間違いなく厳しく究極の体育会系であること。
確かにほとんどのかたは道を歩いていてもすぐに判別できるその道の方ですが、組長クラスでは頭が切れるのが見ていてもわかり、組織以外の人間に対しては律儀であること。
また相談役(おそらくトップ)に至っては明らかに「普通の人」に近いこと。
付き合い方を間違えると厄介ではありますが、普通に生活している一般人においては全く縁のない世界であり、繋がりも一生持たない人がほとんどでありましょう。

やくざの由来

そんな皆さんの名称「やくざ」について調べてみると、私の考えは根底から覆されてしまいました。
やくざとは・・素行の悪い人、道楽者のこと。
更に、役に立たない人のことだそうです。
本当い役に立たないのか?これについて私は異論を唱えたいのですがそれはちょっと置いておきまして、、
その語源は、カブ賭博からなのだそうでう。
めくりカルタの一種に「三枚」というものがあるそうで、これは、手札の三枚の合計が10か20になると、無得点になるというもの。
「8・9・3」の組み合わせが20で無得点となるため、この組み合わせを「ヤクザ(八九三)」といったのが始まりなのだそうです。
そこから転じて、役に立たないもの・価値のないものに対して「やくざ」という言葉が使われるようになります。
最初は、遊び人や賭博などまともでない者を呼ぶようになり今では「極道」の皆さんに対して使われるようになったようです。
確かに皆さんの歴史を見ればそういった流れからきているという事実は否定することができないので、この名称は仕方がないかもしれませんね。

それにしても「や」と「く」と「ざ」の組み合わせはこれ以上に相手を威圧する組み合わせは存在しない気がして実はベストネーミングな気がしないでもなく、でも自ら由来も知らないで車のナンバーを「・893」にしてしまうのはちょいとだけ誤りな気がします。
「ざ」は絶対「座」だと思っていたのですが・・
もちろん何の根拠もなくですよ。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

1コメント

  1. K - 2017年9月29日, 4:20 PM Reply

    「シカト」の由来も、調べてみるといいかもです。

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