「仕様がない」 の由来
最近「仕様」という言葉が気になる。
「仕様」とは、 物事をする方法。しかた、やりかたのこと。
また機械類や建築物などの構造や内容のこと。
同じ音で「使用」という言葉があるのが少しだけややこしい。
私が目にしたのはゲーム業界。
ゲームというのは遊ばれているものと考えるのが私の関わり方。
作り手の調整ひとつでどうにでも転がるので、客に不評なシステムはすぐに変換することができる。
難しくすることも簡単にすることもボタン一つみたいなところがあるのでユーザーを手先で転がすなんてことも可能。
だから私は転がされだすと一気に興味が薄れたりする。
ただ、そこはヘビーユーザーからすると突っ込みどころの一つ。
もてあそばれながら、製作者すら把握できない抜け穴を探し出す。
それを仕様という言葉で締めくくられたらゲーム会社側はどんなリアクションをとるのだろう。
もちろん私にはそこまで探求するほどの集中力も耐久力も熱意もないわけだが。
■「仕様がない」の由来
「しょうがない」も実は「仕様がない」と書く。
仕様がないとは、もちろんうまい方法がないとか、 始末におえない、といった意味。
「仕」は当て字で、動詞「為る(する)」の連用形「し」から。
「仕様」と二文字になることで「するさま」、方法や手段を意味する。
しょうがないと否定すると、手段や方法さえもないといった意味で使われていたが次第に手段がないことから諦めの意味として使われるようになる。
更に現代では「しょうもない」という言葉もみられるがこれも「しょうがない」と同じように「仕様」からなる言葉。
手段や方法もないことを行おうとしたり、考えたりすることが無駄であるとしたうえでそこから「つまらない」を意味するようになった。
江戸時代以降には、当て字で「性もない」と書かれた例もあるというから意外にその歴史が古いことには驚きである。
私にとってはゲームをする時間は「しょうもない」ことなのだがそれも現在の考えない日本人にとっては「しょうがない」ように見える。
すべてを否定するつもりもなく、アニメとゲームは成長戦略であると断言してもかまわないくらいの評価を私は首相以上に持っていますよ。
他の戦略より夢があるしね。
難波 - 2021年3月2日, 11:19 AM
参考になりました。ありがとうございました。