「おみおつけ(御味御付)」 の由来
味噌汁の丁寧語ってご存知でしょうか?
それは「おみおつけ」。
正直私は、ここでへっ~と感心してしまいました。
というのは、「おつけ」の部分から「おみおつけ」とは漬物のことだと思っていたから。
なんともお恥ずかしいお話。
■「おみおつけ(御味御付)」の由来
おみおつけの「おつけ」とは、動詞「付ける」の連用形「つけ」を名詞化したものに、接頭語の「御」をつけた言葉。
つけるとは当然、本膳であるご飯に並べてつける汁といった意味の女房詞なのだそう。
その前の、おみおつけの「おみ」の部分については「おつけ」を更に丁寧にして「御御(おみ)」となったという説が有力だという。
そんなことがあるのか?と思うかもしれませんが「御御足(おみあし)」やら「おみこし」やら「おみくじ」も同様だよといわれると、この説が有力であることに納得。
つまり「おみおつけ」には三回「御」がつくことになるわけだ。
さて、その説自体を否定する意見もある。
それは、おみおつけを「御味御付」と書く説。
「おみ」は味噌を表し、「おつけ」は「汁」を意味する女房言葉だというのだ。
こうなると先ほどの説「御御御汁(御御御付)と書き、『おつけ』にさらに接頭辞が付いた」とは180度異なることになる。
さてどちらが真実?
となると漢字表記は三重敬語の「御御御付け」が従来の定説だったが、最近の辞書では「御味御付け」説が増えてきているとのこと。
「おつけ」の表記も「御付」と「御汁」の両方が確認できるらしい。
なんともどちらの言い分もそれらしく、これはこうとは簡単には言い切れない気がしますね。
確かに付け物の味噌汁に三回も「御」をつける理由を聞かれると困る。
だからと言って、後から出てきたものを簡単に信じることはできないし・・・
日本語協会 - 2016年8月5日, 8:26 PM
【オミオツケ】
という呼び名は標準的な呼び名でなく、極限られた方言的な呼び名ですので特にどうこうありません。
オミオツケ・・・と聞いて、それが何を意味するのかを理解できる人って日本人の1割にも満ちたりないと思います。
新しく生まれる言葉もありますが、徐々に使われなくなってゆく言葉もあります。
オミオツケに関しては一部で広まり始めたのだとは思いますが、流行るに至らずに死語になるパターンの言葉です。
日本古語研究所 - 2018年6月21日, 1:05 PM
味噌が入った味噌スープの味噌汁も、醤油仕立ての澄まし汁にしろ、米や麦などのご飯と一緒に出される汁物は、おつけというのが中世の宮廷で使われていた正しい呼び名です。
日本古語研究所 - 2018年6月21日, 1:09 PM
ご飯と共に出される、味噌汁も、醤油仕立ての澄まし汁も、中世の朝廷の女房言葉では、「おつけ」と呼ばれていました。「おつけ」が、本来の味噌汁の正しい呼び方です。