「パジャマ」 の由来

若い頃はジャージやらTシャツで間に合わせていましたが、歳をとると体の融通が利かなくなってきます。
一度着てみるとリラックス感が違い、病み付きになるものです。といっても私のは無印良品のセール品ですがね。
(何年も着用しているので最近お腹のゴムが緩み更にゆったり。たまにずり下がりますが)

今日はパジャマ関連のお話。

やはりパジャマはアメリカ英語からきているようです。「pajamas」フランス語では「pyjama」
これらも他所からきていて、どうやらヒンディー語の「パージャーマー」がルーツのようです。
そのヒンディー語「paayjaamaa」は、「脚衣(ズボン)」を意味するペルシャ語「Payjama」からきているとの説もあるからちょっとややこしいですね。
「パージャーマー」はインドの民族服のことを言うそうです。インドに駐留していたイギリス人が寝巻きとして用いたのがきっかけで、今では世界中に広まったという話。

ちなみに昔のヨーロッパでは何も着ずに裸で眠るのが普通だったそう。パジャマは絹、木綿、麻など肌触りや吸湿性の良い素材から作られ、湯冷めしにくい。
インド綿とかシルクロードとか素材をとってもインド付近の文化なのが伺えます。
一年中暖かい国に住む人々のゆったりスタイルが欧米の寝室に進出して市民権を得たのだそうです。
おもしろいお話ですね。

日本語では寝巻き、これはきっと着物からきているのでしょうね。寝間着とも書くようです。これもそのまんま、寝る間に着るもので大丈夫でしょう。
体をくるむ、巻くといった言葉からなのでしょう。ねまき=浴衣と考えるかたもおられるようです。
ホテルや旅館でよくみられる浴衣はやや簡易的なもの。
それをネマキととらえるならなるほどと思わされるがこれはどうやら日本独特の風習。
着用区域を考えても外出までゆるされる場合と部屋から出るのも認められない場合まで幅広い。
ただ浴衣の代名詞といえば祭りや花火。
こちらは堂々と外出するわけで・・・

ついでにネグリジェはフランス語「neglige」からだそうです。意味がおもしろい。「だらしない服装」だとか。人前には確かに出られませんよね。
英語ではナイトガウン。
外国ではネグリジェとパジャマに分けられる恥じらいも日本では一緒くたに「浴衣」なのは興味深い。お国柄なのだろうか?
でも大半の人は 「パジャマでもネグリジェでもネマキでもどれでもいいんじゃないかい。」
その通りかもしれない。

万博で盛り上がる上海。パジャマで外を歩くのが流行とか。おそらく賛否は両論。当局は禁止しているもようです。

ついでに興味深いものをもう一つ。
襦袢-じゅばん-と読みます。和服用の下着のことです。
これはなんと当て字で、ポルトガル語からきているというのです。「ジバン」もしくは「ジュバン」。幅の広い上着を意味するそうです。
16世紀ごろ南蛮人によってもたらされたそうです。着物関連の歴史も信用できないものですね。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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