「ステテコ」 の由来
若くして、私は愛用者です。
今年は異常気象で寒暖の差も激しく、しまったり出したり、「ええい!それなら通年出しておけ」という方も多いのではないでしょうか。
今日はステテコ。
最近はユニクロのヒートテックが流行っていますが、あれとステテコはやはり別物なのでしょうか。定義、歴史、由来をしらべてみましょう。
ステテコとは、、
さるまたより長く、膝下あたりまであるズボン下のことだそうです。
ステテコの定義がわかっていない私にはもちろん、さるまた、ズボン下も理解できません。
さるまた-猿股
申又(さるまた)とも書く。腰から股のあたりを覆う、日本独特の男性下着のことだそうです。
どうやら長さで区別するようで、膝辺りまであるものは股引(ももひき)、ステテコと呼び、猿股は下着とズボンの間の中間着で、ズボン下と同じ扱いのようです。
昭和生まれでも知らないことは多いものです。
ちなみに語源は猿回しの猿がはいていたからだそうです。
ステテコについて調べてみると、更に違いがわかりました。幅広で肌に密着しないということ。
ルーズさを重視するってことですね。密着して保温力を高めるヒートテックはここで脱落するわけです。(同じ括りはかえって迷惑?)
歴史
着物や袴の下にはく「下着」として明治以降に全国的に流行したそうです。てことはやはり西洋から?
素材は主に綿。色はベージュ、灰色、しろ、黒など。
由来
明治時代に流行した「すててこ踊り」からだそうです。それを落語家の三遊亭円遊という人が、明治13年(1880年)頃から寄席で演じたところあたりからのようです。
着物の裾から下着が(すててこ)がチラッと覗いてそれが粋に(当時は?)みえたのでしょうか。
本来下着の役割なのであまり見えるのは好ましくないのは前回のパジャマ同様日本人の美的感。
ところがステテコにも浴衣同様に晴れの舞台があるわけです。
それは・・お祭りです。
山車の曳き手や、神輿の担ぎ手を想像してください。
今年も熱い時期が近づいております。
冬に縁の下の力持ちとして裏方に徹した彼らに光が当たるのが夏なのですから不思議なものですね。
現代でもステテコの粋は守られているのです。
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