「ポケットモンスター」 の由来

「いずれこの国はこいつらに汚染されるだろう。」

ドライブ中に前を走る車を見ながら友人が発した言葉だ。
フロント、リアの両ガラスの下には無数の黄色い人形。
運転手はと言えば、着ぐるみに近いコスプレ。
スモークガラスがあるとはいえ、直視できないほど目がチカチカする。
そういえばいつだったか、これをみた子供達がテレビを見ていて吐き気をもよおしたっけ。
しかしなぜあんなに人気があるのだろうか。
大人には到底理解できない。
今日は「ポケットモンスター 」について。

もちろん名前は知っているけど、ポケモンてなんだろう?
そんなよい子のお友達のために歴史をしらべてみましょう。
ポケモンとは、株式会社ポケモン(発売当初は任天堂)から発売されているゲームソフトの名称のことだそうです。
それと同時に、同作品に登場する「架空の生き物の総称」であり、それらを題材にした「アニメを始めとするメディアミックス作品群」を示すとのこと。
なんだか難しい説明になってしまいましたが、要はアニメのタイトルです。
それは皆さんご存知ですね。

元はゲームから。
これがよく知らない私みたいな人間にとってはとても新鮮な話ですね。
1996年2月27日にゲームボーイ用のソフトとして『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されたのが最初なのだそうです。
つまり「たまごっち」でもポケモンになりえたということですよね?へぇ~。
このソフトが小学生を中心に口コミから火がつき大ヒットとなります。
ヒットしたことで続編や関連グッズが数多く販売それもヒット。
1997年からはテレビアニメも放送。
こちらが先だと思っていました。
全世界で1億9000万本以上という驚愕の数字を記録します。
これはゲームキャラクター毎のシリーズ別で比較した場合、世界第二位の記録だそうです。一位は・・マリオ。日本すごい。
またその関連市場の売り上げは、年間全世界三兆円といいますから、巨大ビジネスといえます。

開発元したのはゲームフリーク、コンセプトメーカー、ディレクターとたくさんの肩書きを持つ、同社代表取締役でもある田尻智さんです。
「ポケットモンスター」シリーズは、「ポケットモンスター(略してポケモン)」という不思議な生き物が生息する世界において、
ポケモンを自らのパートナーとしてポケモン同士のバトルを行う「ポケモントレーナー」達の冒険を描くRPGであります。

アイディア・由来
田尻さんの発想はどこからきたのでしょうか?
ポケモンで重要な要素、収集・育成を楽しむ遊びは以前から存在していました。
1970頃の「仮面ライダースナック」の仮面ライダーカードのコレクションブームがそれです。
1988年 – 1993年にはロッテの『ビックリマンチョコ』が、第10代目の天使悪魔シリーズのシール集めで爆発的な人気。
RPGに関しては、1986年のファミコンソフト『ドラゴンクエスト』が空前の大ヒット。
1987年には『ファイナルファンタジー』が発売。
どちらもポケモン発売の1996年までに多くの続編も発売され、その後も続く人気ロールプレイングゲーム(RPG)シリーズとして今でも定着しております。
そして満を持して??1989年、ポケモンの生みの親である田尻智が「ゲームフリーク」を設立します。
同年にはゲームフリーク初のゲーム作品『クインティ』をナムコから発売しました。
ちなみにこの『クインティ』は「めくる」という動詞をコンセプトとしたゲームだそうです。
そしてゲームフリーク設立と時を同じくして1989年、任天堂からゲームボーイ(GB)が発売されます。
携帯機の特性上、ゲームボーイは当初パズルやアクションゲーム向けの機種と見られておりました。
しかし、スクウェアのRPG『魔界塔士Sa・Ga』の成功を見た田尻さんは冷静に分析するのです。
携帯機でもアクションでない分野を追求できるのではないだろうか。
田尻さんはゲームボーイの通信機能に着目します。
そして「交換する」という動詞をコンセプトにしたゲームを考案するのです。

そこで『ウルトラセブン』のカプセル怪獣から「カプセルモンスター」というRPGの企画書を書き上げたのでした。
「カプセルモンスター」は、カプセルトイのようなケースに入ったモンスターが、通信ケーブルを行き来するというものであったそうです。
早速田尻さんはこの企画書を任天堂に持ち込み、それを受け任天堂は開発費の援助を決定したのです。1990年秋の事。
後に「カプセルモンスター」の名称は、商標権の問題で商品名に使えないことが判明。
また、略した時に「カプモン」となり語呂が悪いという理由などから、現在の「ポケットモンスター」(略して「ポケモン」)に改められたとか。
なんだかすべてがトントン拍子な気がします。
田尻さんは「もっていた」のかもしれませんね。
でも肩書きのゲームフリークという点を見逃してはいけません。
「好きこそ物の上手なれ。」ってことでしょうね。
現在までに「発見」されているポケモンの数はなんと646種。
まだまだ増え続けることでしょう。

その名前の一つ一つをよく見ると、けっこう覚えやすいようです。
例えば 苗とタートルでナエトル、林と亀でハヤシガメ。火と小猿でヒコザル。
捻りゼロ。
それも人気の秘密かもしれませんね。
シンプルイズベストと。
ただし、このシンプルなネーミングにただ一つ問題があったようです。
ポケットモンスター(Pocketmonster)の英語訳には「ち○こ」って意味があるとか。
あくまでスラング(俗語、隠語)ではあるのですが。汗っ
そんなわけで、アメリカでは「POKEMON」で売っているのだそうです。

追記として、、アメリカのお下劣アニメの「サウスパーク」では、ポケットモンスターのブームを風刺して、「Chinpokomon」という回があったそうで、日本人のHirohitoとかいう社長の会社で作った「Chinpokomon」を使ってアメリカを侵略するという話らしいのですが、なぜか日本では未公開だったそうです。

そりゃ公開できないでしょう。
社長の名前も意図的。国際問題・外交問題。
でもつまりは、それだけ「ポケモン」の人気が絶大って事なのでしょうね。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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