「オルゴール」
音楽が奏でられると、疲れているとき気が病んでいる時、気分転換したいとき、何かに没頭したいとき心を落ち着かせ、優しい気持ちを生み出してくれたりします。
もちろん自分でピアノが弾ければ、もちろん自分でバイオリンが奏でられれば、それはそれはより心地よいことでしょう。
なんだか西田敏行さんの歌みたいですが・・笑
私も考えることばかりしていて、反復練習とか無心なんて領域には程遠いので、音楽はもちろん苦手分野であります。
それでも唯一「奏でている気になれる」ものがあります。
それは「オルゴール」です。
誰が考えたのか、ゼンマイ等のノー電力で「ただ廻すだけで」好きなリズムがいつでも聴けるのです。
なんて素晴らしいしくみなのでしょう!
~博物館なんて、だいたい素通りする私でもここだけは逃せません。
見つけるたびによっては、一つ二つ購入してしまいます。
今日はそんな「オルゴール」について調べてみましょう。
「オルゴール」の歴史
オルゴールの原型は、上着のポケットに入れてしまったり、懐中時計に組み込まれたり、指輪に仕込まれたりといった小型のものから始まったそうです。
小型である上、「ぜんまいばね」や「歯車の仕掛け」によって動かされるものであるため、時計技師・職人によって作られていたそうです。精密機械ってことですね。
1815年に Jeremie Recordon と Samuel Junod によって最初のオルゴール工場が開かれました。
19世紀のオルゴール生産の大部分は時計の産地でもあったスイス西部が中心でしたがウィーンにも少数のメーカーがあったそうです。
ウィーンといえば音楽ですからね。
19世紀末になるとドイツからディスク・オルゴールが現れます。
ディスクは交換が容易で、すなわち曲目の変更が簡単。
また比較的安価であったために急激に普及していきました。
CDからダウンロードへの変化みたいなものですね。
市場を求め、アメリカにも工場が開かれていくのでした。
こういった動きに元祖であるスイスのメーカーは大きな影響を受けます。
対抗するために独自の構造を持つオルゴールを製作しますがその生産は急速に衰え、主要な会社は閉鎖されたのでした。
「オルゴール」の由来
日本語の「オルゴール」という呼び名は、オランダ語やドイツ語のオルガンを意味する、「orgel」(オランダ語でオルヘル、ドイツ語でオルゲルとよむ)に由来するそうです。
そうでした。
小学校などでよく見かける身近な楽器に「オルガン」がありましたね。
なるほど、仕組みもみているしこれは気づきませんでした。
ちなみに英語では”musical box”または”music box”
日本でも当初は自鳴琴と呼ばれていたようです。
ピアノ、オルガンは西洋からでしょうから日本で該当するのは琴だったのでしょう。
もちろん現代ではiポッドとか、携帯でも音楽がきける時代です。
でもたまにはアナログもいいものですよ。
レコード同様見直される時代が来るかもしれません。
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