「茶番劇(ちゃばんげき)」 の由来
昔はそんなこと思わなかったんだけど・・
ずいぶんたくさん見たせいなのか・・
最近はドラマが面白くない。
刑事ものに先生ものといった定番も「型破り」といった共通項で括られてどこか新鮮味がない。
学生ものなどもスリリングの限界が見え出している。
中にはキャスティング(人気俳優・女優とか)からシナリオを起こしているのではないかと連想させるほど完成度の低いものもみられる。
不況だからとか、制作費がないからとかそんな次元の問題ではないレベルの低いものも多々みられる。
より最悪なケースは人気があっても演技力がないという事例であるかもしれない。
これは観ているほうが苦しくなり、恥ずかしくなり私は心の中でこう呟く。
茶番だろ・・
「茶番劇」
お茶の間のレベルが低ければこれでも十分なのかもしれない。
安易に想像するならピッタリの番組がある。
志村けんさんと優香さんの「バカ殿」だ。
「エロ」「甘え」「だだっこ」そういった笑いの種が満載でもちろんオチも見えてくるが、この二人だからそれが「あり」となる。
しかしそれが仮にもドラマを名乗っているなら若干クオリティをあげていただかないと困る。
先が見えないから期待するのがドラマなのだからね。
茶番劇の意味は・・
オチが読めるくだらない芝居のこと。
転じて結論の見えた争いや議論のことを指す。
結論の見えた争いや議論となると、つまり出来レース的な意味も持ち合わせるかもしれない。
本人は必死であったとしても、その結果である視聴率が低調であったなら(やるまえから視聴者はある程度予想できるけど)それは茶番劇となるケースが多い。
茶番劇の由来
茶番劇・・と言われて想像できるのは、あまりにもつまらなすぎてお茶を投げつけたくなるといった行動を想像するなんてのは私くらいだろうか。
もちろんそんな意味は全くない。
「茶番」は、狂言からで「茶番狂言」という言葉の略なのだそう。
この「茶番狂言」というものを説明すると、江戸末期に歌舞伎の流れからわかれ、下手な役者が手近なものを利用して滑稽な寸劇・話の芸を演じるといったものだそう。
もっとくだくと、ありふれたことを素材として、おもしろおかしく見せる劇ってこと。
歌舞伎役者たちの慰労の趣向から始まったといわれているらしい。
気を抜いた遊び??
茶番とはお茶の用意やお給仕をする方の呼び名のことだがこの場合は、楽屋でお茶をだしていた役者さんがそれにあたる。
その場にあったお茶菓子などをオチに使って余興をしたことがその由来と言われている。
またその「オチ」(お茶菓子)を使い終わると無料頒布したことからそちらが目当てで寸劇を観に来た客も少なくなかったんだって。
この「即興素人劇」から、見え透いたバカバカしい物事のことを「茶番劇」というようになった。
「素人」「余興」「寸劇」・・
そのレベルならとてもテレビではお見せできませんね。
せめて視聴者に時間つぶしの茶菓子くらいは投げていただきたいものです。
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