「苦肉の策」 の由来

本当の意味も知らずに知ったかぶりをして恥をかいたこと・・
皆さんはありませんか?
私はこと言葉には比較的万全を喫するようにしています。
が、今日の言葉を調べてみたらそれですら驕りであったのではないかと若干落ち込んでしまいました。
「苦肉の策」もちろん御馴染みのこの言葉。
私の解釈では、「どうにもならない状況下での最後の手段」でありました。
調べてみると確かに、苦し紛れに考えだした手段とありますが、他にも「自分の身を苦しめてまでも敵を欺くはかりごとや、苦し紛れに考え出したやむをえない手段」といった解釈が書かれているものもありました。
追い詰められて、やも得ない場合の最後の手段といったニュアンスと、追い詰められて、自分が傷つき相手も欺くといった解釈では私は大きく違うと感じます。
ただ漢字を見てみると「苦しい肉」と書かれているわけで、
そういった意味ではやはり私の勉強不足なのか・・
そこで由来に答えを求めてみましょう。

苦肉の策の由来

苦肉については、「敵を欺く手段として自分の身(肉)を苦しめること」を意味するそうです。
人間は自らを害すことはありません。
害は必ず他人から受けるものであると思い込みがちです。
そんな心理を突いた計略(策)が「苦肉の策」と言うわけです。
と、書いても自分自身も完全に消化できなかったりします。笑
ということで分かりやすい例えがないものかと調べてみると、出てきました。
「兵法三十六計」の第三十四計の戦術に苦肉の計(くにくのけい)というものがあるそうで、その代表例に三国志演義の赤壁の戦いというものがあるそうです。
周瑜率いる劉備・孫権連合軍は曹操軍の艦隊を焼き払うためこの奇策を実行し成功させたそうです。
赤壁に布陣した連合軍に対し、曹操軍は3倍という兵数でありました。
これでは勝ち目はありませんね。「奇策」でも考えないと・・
周瑜配下の黄蓋はこの劣勢を前に有力な対抗案を出せないとして司令官である周瑜を罵倒します。
これを咎めた周瑜は兵卒の面前で鞭打ちの刑に処したのでした。
まぁ部下が口答えしたらこうなりますね。
これにより重傷を負った黄蓋は、敵である曹操軍に投降を申し出ます。
寝返りですか・・
一連の出来事は間者が報告していたため、曹操はこれを受け入れていったん自軍へ招きいれるのでした。
そうなっちゃいますね。
しかし!黄蓋の書面を見て策を看破し、「私を苦肉の計で騙そうというのか」と言うが、孫権軍の使者である?沢が曹操を丸め込んで黄蓋の投降を成功させるのでした。
どちらがしたたか??
こうして偽装投降に成功した黄蓋は曹操軍に放火することに成功し、曹操軍は壊滅。
こうして劉備・孫権連合軍は曹操軍の撃退に成功したという歴史です。
あぁ~なるほど。考えてみれば最近のドラマの演出にもよくありますね。納得しました。
またこの戦いが「苦肉の策」の語源の可能性が高いそうです。

というわけで自分や味方を苦しめて相手をあざむくことを「苦肉」といったわけですが、現代では「苦」という漢字から「苦し紛れに考えた手段や、切羽詰った状況から逃れるための手段」といった使われ方に転化したようです。
つまり私の認識も間違いはなかったようですが、
やはり由来を調べると言葉の奥底が見えてくるわけです。



著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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