「ゴキブリ」 の由来
小学校のときゴッキーってあだ名を付けられた女の子がいました。
今聞けばちょっと元モー娘のゴマキっぽい匂いもしますが、彼女の場合はゴキブリの方です。
ほんと残酷です。小学生。
付けたのは私ではありませんよ。
ずいぶん昔から(数万年くらい?)あのオドロおどろしいビジュアルはそのまんまで生命力はむしろ上がっているかもしれません。
もちろん直に触ったことはありませんが、私一人でも人生で100以上はハントしていますが、全く減る気配すらありません。
その生息場所から意外にベトベトしそう。
何かあればすぐにでも飛ぶ準備がいつでもできている。
普通に素早い。たまに白いのもいたりする。
もしそれがゴキブリと知らされてなくてもこれだけの条件を聞かされたなら、皆が皆不快感を示すことでしょう。
思い起こせば中学二年の夏休みの自由研究。
部活の仲間が集まって、散々検討した挙句持ち出したテーマはゴキブリの研究。
もちろん最初はとりあえず捕まえようって話しになって「居そう」な同級生のお宅訪問。
これがいざ捕まえようとすると、、難しい。
彼らも殺気を察知するのか、見つけるのも困難を極めた。
そんな中で捕獲できたのが驚きの「白いゴキブリ」でありました。
その見たこともない出で立ちを、我々は栄養失調モデルと名づけたのでした。
その白を飼育しながらも、集まってはいつの間にかゲームとか雑談で終わってしまいなかなか研究は進まない。夏休みも終わりに近づいていたから焦っていた。
誰かが、研究対象のネタを探していた本をそのまんま写しちゃえって話を持ち出したら誰も止めることなくキレイに丸写し。
その題目からも酷評されると思って提出したら、なんと理科のテンパーの先生バカ褒めで、「おまえら次の通知表楽しみにしてろ。」って言葉の通り、全員がワンランク上がっていた。
罪悪感と闘いながら、我々はそれぞれ口裏を合わせた。
今更その時の罪滅ぼし・・って訳ではないけどなんとなくついでに調べた彼らの由来が面白そうだから取り上げてみることにした。
ゴキブリの由来
ゴキブリの由来は行動そのまんまに、人間の不快感が滲み出ております。
「御器噛り(ごきかぶり)」という言葉が転じて出来たのだそうです。
御器とは食べ物を盛るためのお椀のこと。
「噛り」はその現代の読み仮名の通り、「噛む(かむ)」よりの意味から「かじる」や「かぶりつく」とのこと。
ゴキブリがそのお椀のご飯やおかずの残りだけでなく、器すらもかじってしまう(がっつく?)様を表しているのだそうです。
確かにゴキブリ様は、その振る舞いも図々しく、更にその逃げ足は泥棒よりも速いのであります。
その群がり方も白いお椀が黒くなるほどの放置例も稀に見られます。
かじるほどすごいも頷けてしまいますね。
その「ごきかぶり」がいつしか「ごきぶり」に変化したのだそうですが、それは冊子がきっかけだったそうです。1800年代後半の昆虫本で、誤記(だじゃれ?)が見られそこから浸透したのだそうです。
考えてみれば「か」が抜けただけであり、口で発音してみても確かに「ごきぶり」の方が言い易いし、これはもしかしたら狙ったのかもしれませんね。
実際、1993年発刊の「虫の博物館誌」にはゴキブリ誕生のその誤記っぷりが紹介されているのだそうです。
そんなゴキブリ古くは、ゴミを意味する「芥(あくた)」から、「芥虫(あくたむし)」と呼ばれていたそうです。
確かに生ゴミに群がりますが、同様の虫がほかにもいるので、区別されるだけの存在価値が認められよかったですね。
そうなんです。その存在感は半端ないんです。
だから我々の成績表も上がったんです。
未だに「ホイホイ」以外、捕獲する以外太刀打ちできる方法がないのがその存在感なんです。
あまりにも「らしい」由来だから今日はそれ以上書くことはないのです。
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