「フィギュアスケート」 の由来
オリンピックが終わり数ヶ月が過ぎました。
暖かさの訪れと共にオフへと突入するウインタースポーツですが、どうにも引っかかる言葉がありました。
それはフィギュアスケートです。
私もオリンピックをテレビ観戦しましたが、浅田選手とキム選手の得点差、プルシェンコ選手のぼやき、どうにも不可解な採点基準にも納得できず、この競技は一体なにを重視するのだろう?と疑問が沸き起こりました。
というわけで少し調べてみましょう。
フィギュアスケート( <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E8%AA%9E> 英語:figure skating)とのこと。やはり英語そのままなわけですね。
我々に馴染みのあるフィギュアといえば、簡単に訳せば人形ではないでしょうか?アニメのキャラや秋葉原の匂いがするわけです。
そこから勝手な想像で導き出されるのは「美」を競うというキーワード。
フィギュアを調べてみると日本ではキャラクターやロボットなどの立体造形物をさすとあります。
やはり間違いないようです。
しかし本来の意味は「人の形をしたもの」とのこと。つまりここには美という観念は薄く感じるわけです。
英語圏におけるフィギュアという言葉の歴史を見ても、人の形を模したもの、小さな立像などが一般的でありながら、その形状、大きさ、彩色の有無、など基準が非常に曖昧なようであります。
人の形をしたもの、つまり人形と訳すのがフィギュアスケートの解釈として適切なのでしょうか。
フィギュアスケートとはなんですか?との問いなら
スケートリンクの上で音楽に合わせてステップ・スピン・ジャンプなどの技を組み合わせて滑走する競技。
とあり、更に名称についてはリンクの上に図形を描くことに由来するとか。
ここで意外な事実が登場です。
図形のことをフィギュアと表現しているのです。
figureを調べてみると、
1 輪郭のはっきりしている形 形態 形象 形状
2 姿 容姿 外観 目立つ姿 異彩
3 図 図解
4 フィギュア、旋回
なんて意味が見つかりました。
つまり英語圏ではいくつかの意味が重なった当たり前の表現なわけですね。
スケートの歴史
それは、北欧で文字が発生する前まで遡るそうです。
動物の骨をブレード(刃)にしてすべっていたものがオランダに伝わり、運河の発達で広まっていったそうです。
フィギアスケートの始まりもやはり運河が関係しており、農民が移動手段として早さを競うのにスケートを利用したのを尻目に、生活にゆとりのある貴族たちは優雅さやマナーを重んじる芸術としてのスケートが生まれたとのこと。
競技としては1742年のイギリスでスケーティングクラブが発足して以降、フィギュアスケート競技会が行われるようになったそうです。
ルーツを辿ればやはり美的要素が重視される優雅なもののようですね。
この種の感覚にすぐれた日本人に好まれるのも当然かもしれません。
自国贔屓で申し訳ありませんが、四年後は男女そろっての金に期待したいものですね。
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