Photo By janwillemsen
「ニッカポッカ」 の由来
営業の30代男性が、現場のとび職に聞いたんだって。
「そんなブカブカのはいてて作業しにくくないか。かえって引っかかりそうで高いところは危ないだろ?」
聞かれたとびさんは、あまちゃんの寿司屋の大将のようにその歯の抜けた強面からは想像もできないような笑顔で対応。
無言のまま適当にやりすごしたらしい。
その高いところが危険そうな服とはニッカポッカのこと。
現場の作業員がよく着用しているアレでございます。
正直私もはいたことが無いのでなんともいえないのですが、友人に話を聞く限りでは、立ったり座ったりと言う動作が楽だとのこと。
確かに時には地べた、時には足場や屋根の上、這い蹲り転びそうになり無理な体勢を維持したり、体が資本のそれらの皆さんは楽であることが前提の服装が求められる。
なるほど、身にまとわりつかないから下半身は楽そうである。
考えてみれば、営業のピチピチのスーツの方が窮屈に見える。
ちゃんとしては見えるけど、その動作に求められるのは誠意のアル対応とお辞儀をしたときのシルエットの美しさ。
双方に言い分はあるから、とび職さんに聞いてみたならスーツなんか暑くて、むさ苦しくて着ていらんないよって言葉がかえってくるのかもしれない。
■「ニッカポッカ」の由来
このガテン系の代名詞ともいえるニッカポッカの由来については(ガテン系って死語?)ニッカーボッカーズ(knicker bockers)からきているのだそうです。
ニッカーボッカーズはズボンの一種で、長さが膝下までで、すそが括られた短ズボンのこと。
当初は野球、ゴルフなどのスポーツウェアとして広ましたが皆さんご存知のように現在の日本では土木・建設工事の作業服として認識されております。
その言葉の意味は、膝下でくくる、ゆったりとしたズボン。
もともとはオランダの男子子供服のスタイルであったそう。
ニッカボッカーズが日本に入り、なんとなくニッカポッカと略されるようになる。
理由は定かではないが、なんとなくいいやすく、音が良くリズミカルからかもしれない。(想像)
150年くらい前に自転車が世に出始めたときに、ペダルをこぐ際に裾が絡まらないズボンとして広く認識されたニッカボッカーズ。
まさにその理由は「動きやすさ」である。
そこにオシャレ感が上手く絡み、ブルジョワ階級のスポーツである乗馬、ゴルフ、登山といった競技ウェアへと広まってゆく。
そんなニッカポッカが日本に入ってきたときの扱いはなんと軍服。
敗戦後特に物資不足の中で、安価で作業着として適当な動きやすく丈夫なものということで一般に浸透していったのだという。その扱いの違いには驚きだね。
でも、ニッカポッカが浸透していったのは世界どこでもその機能性ということでは一致している。
そして日本では更なる進化を遂げた。
それは祭り衣装である。
正直、伝統芸能にニッカポッカというのは理解に苦しむが、やはりそこは機能性なのだろうと思う。
やっぱ粋はニッカポッカだべ~てな具合?
あっき - 2014年5月21日, 1:37 AM
ポッカコーポレーションの由来でありますね
労働者 - 2017年2月8日, 6:16 AM
へえー、外国からきたとは!