「撫子(なでしこ)」 の由来

なでしこ

こりゃ今年の流行語大賞は決まりましたね。
サッカーなでしこジャパン。
なんせワールドカップ制覇ですから。サッカー好きの私は未だ信じられません。
あのカップ(男子よりはやや劣るけど)を日本人選手が掲げてヴィクトリーランまでしているんです。
おそらくFIFAのランクは一位となることでしょう。
男子の14位にも驚きましたが、女子は世界一なのです。
日本中が歓喜に沸いています。
そして、優勝したのにフェアプレー賞、中盤の底である沢選手が得点王、そして、MVP。
女子にはあるのか分かりませんが、世界最優秀選手バロンドールとなります。
男はメッシ。女は沢ってこと。もう総なめです。正に誉れであります。
さて興奮はこの辺にして、テレビ新聞等でも取り上げられていますが、「なでしこ」について。
男子は監督名がつくのが常ですが、女子には愛称があります。その経緯はというと・・
「愛称制定」というアイデアは日本サッカー協会(JFA)の女性スタッフからの提案からなのだそうです。
「日本代表」は男子のイメージが定着していますが、オーストラリアの女子代表などは「Matildas(マチルダス)」という愛称で親しまれているのを参考に、日本でも同様に愛称をつけてみたらどうかという話になったのだそうです。
そこで、2004年5月14日から日本サッカー協会(JFA)が日本女子代表の愛称公募を始め、締切日の6月20日までに約2,700通の応募があり、7月5日の審査委員会による最終選考で「なでしこジャパン」と決定、7月7日に発表されました。
ちなみに日本サッカー協会は「なでしこジャパン」を商標登録を申請しています。
2004年新語・流行語大賞の候補60語にもノミネートされたそうです。
そうですか、過去にノミネートされていたんですね。でも今年は大賞をねらいましょう。
「なでしこ」経済効果一兆円との試算もあります。できればこれも強化費用にまわるといいですね。
帰りも飛行機はエコノミーだったらしいし。

ナデシコとは

ナデシコ科の多年草で、山野、日当たりの良い河原に自生しているのだそうです。
秋の七草の一つで、夏から秋に淡紅色の花をつけます。
と書いても花が苦手な私にはまったく想像つきませんので、近いうちに花屋さんか苗木やさんで確認してみます。

ナデシコの由来

花が小さくて色も愛すべきところから、愛児に擬して「撫でし子」となったという説が有力なのだそうです。
そういえばなでしこジャパンの監督さんも優勝インタビューで「小さなかわいい娘たちがやってくれました。」とおっしゃってました。
由来を知っていたのでしょうかね?
ちなみに日本代表女子の形容詞としての応募の次点(優秀賞)は、日本サッカー協会のシンボルである八咫烏(やたがらす、やたのからす)にちなんだ「ヤタガールズ」や、ユニフォームの色(ブルー)とレディー(L)を組み合わせた「エルブルー」、ブルーと夢(ドリーム)を組み合わせた「ドリームブルー」があったのだそうです。
「ヤタガールズ」は若干ハイエナみたいで厳しいし、「エルブルー」では「ラブルー」のフランスとかぶりますね。
ワールドカップを制した彼女達では「ドリームブルー」は卒業となる。
でもどんな理由を付けようと、屈強な欧米人に当たり負けしながらも小さいながら可憐に咲く彼女達はもはや「なでしこ」であり、「なでしこ」以外何者でもありませんね。
あの男子と同じユニなのにパイピングがピンクなのが超キュート!

最後に沢選手のコメント 転載です

“We knew that what we were doing here could be about a little more than just
a football tournament. If winning this makes one person, someone who lost
something or someone or was hurt or damaged by the events that touched our
country, feel better for even one moment, then we have really achieved a
most special thing. If it makes everyone happy and joyful and gives them a
reason to cheer after such difficult times, then we have been successful.
Japan has been hurt and so many lives have been affected. We can not change
that but Japan is coming back and this was our chance to represent our
nation and show that we never stop working. This is like a dream to us and
we hope our country shares it with us.”

「我々のしていることは、ただサッカーをするだけではないことを、意識してきた。我々が勝つことにより、何かを失った人、誰かを失った人、怪我をした人、傷ついた人、彼らの気持ちが一瞬でも楽になってくれたら、私達は真に特別な事を成し遂げた事になる。こんな辛い時期だからこそ、みんなに少しでも元気や喜びを与える事が出来たら、それこそが我々の成功となる。日本は困難に立ち向かい、多くの人々の生活は困窮している。我々は、それ自体を変えることは出来ないものの、日本は今復興を頑張っているのだから、そんな日本の代表として、復興を決して諦めない気持ちをプレイで見せたかった。今日、我々にとってはまさに夢のようで有り、我々の国が我々と一緒に喜んでくれるとしたら幸いです」

何故か日本では報道されないアメリカメディア経由のコメント。
三月の「カズゴール」に続き被災した我々はまたサッカーから多くのものを頂戴しました。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

1コメント

  1. 薫風堂 - 2012年7月16日, 1:24 PM Reply

    撫子ジャパンの由来には出てこないようですが、”撫子”って「手では無い。」・・・つまり”足”(サッカー)ってこと。
    凄い、偶然ではないよね。考えた人凄い。

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