「メス」 の由来

TVドラマで手術シーンを見ていると本当にこんな感じなの?と疑問に思う人多いはず。
私もその一人。
緊急手術だからといっても、医者が駆け込んですぐには息が切れてて手が震えて手術できないだろうとか、ロックやパンクなど場に合わない音楽をかけたり、(これは本当にあるらしいですね)人数が足りてないのに手術を始めてしまったり。
現実にあったら怖い話ばかりなんだけど、
すべてに共通していることもある。
着替えて消毒してマスクして、手を胸の前で上向けながら「メス」
単純に言いやすいし認知度も高いからついついその辺に子供などを見つけて寝転んでふざけていると、捕まえて手術(ごっこ)をしてしまう。
ところでこのメスは医学用語(専門用語)なのだろうか?
確かに「カッター」じゃ格好付かないけど・・・・

■メスとは

メスとは、外科手術や解剖に用いられる極めて鋭利な刃物のこと。
刃は手をわずかに触れただけでも皮膚が切れてしまう程度に鋭利らしい。
確かに。
でないとギコギコしなくちゃなりませんからね。痛そ~
刃には緩やかなカーブがつけてあるんだって。
これは生体の組織を切る際細かい操作がしやすいようにってこと。
作業がしやすいようにってことだね。
柄は扁平で、パン切りナイフに似ている。
僅かに波状になっているだけで、清掃や滅菌がしやすい構造。
固定した刃を持つものもあれば、着脱可能で使い捨てる刃を持つものもあるらしい。
確かに注射針同様、使い回しは怖いのでこれは重要ですね。
使い捨てにも刃先だけ付け替えるタイプと柄まで含めた全体を使い捨てするタイプがあります。
しかし、発展途上国では未だ一回ごとに使い捨てにする経済的工業的な余裕が無いため、旧来からのメスを研いで使用しているそうです。
これも仕方がないのかな。

■メスの由来

これは オランダ語の mes(ナイフの意)が語源なのだそうです。
「mes」オランダ語。手術用ナイフ。小刀。
「das Messer」ドイツ語。ナイフ。外科用のメス。
とのことなのでドイツ語も近いようです。
メスという名称は日本独自の物であり、外国ではスカルペル(scalpel)とか、ランセット(lancet)と呼ばれているそうです。
ではなぜ日本独自のこの呼び名が定着したのだろうか?
これは憶測ですが先日書いた長崎のオランダ村を思い出しました。
鎖国状態の江戸時代には日本は長崎の出島でのみ貿易がされていました。
おそらく医学関係の情報もここから流入したのではないでしょうか。
そして「メス」もそのまんま母国オランダの言葉で入ってきた。
そう説明すれば納得がいくことでしょう。

ということでなんでいきなり「メス」なのかというと、人生で二度目の入院をしました。
25年以上ぶり。
俺はこれからどなるのか。生きるのか死ぬのか。
考えるのは悪いことばかり。
運ばれて通過する手術室の前・・・

あぁ最低でも手術になるのか・・・メスとか痛いだろうなぁ。
でもさすがに麻酔ぐらいするか・・・ところでメスの由来ってなんだろう。
もし社会復帰・現世に残ることができたら調べてみよう・・・・深い眠りに落ちる。。

そして・・・わずか一泊二日で退院したのでした。
なんだオランダ語か。
というよりなんだ一泊二日って話。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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